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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

【報告】秋の藤前干潟クリーン大作戦!

2019年10月29日
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

皆さま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

ずいぶんと朝晩が冷え込むようになってきて、稲永公園の木々もそろそろ冬支度といった雰囲気になってきました。

インフルエンザも流行っているようなので、皆さま、お気をつけくださいね。

また、ここ名古屋は幸い大きな被害は報告されておりませんが、台風19号とその後の雨で、センターの前の日光川・新川・庄内川もかなり増水していました。

被災された皆さまには心からお見舞い申し上げるとともに、1日でも早い復旧を願います。

さて、数日前から降り続いた雨でかなり増水し、前日準備も大変だった秋のクリーン大作戦。

当日の朝まで開催が危ぶまれたものの、無事、10月26日(土)、市民の皆さんによる清掃活動が実施されました。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の皆さま、本当にお疲れさまでした。

毎年恒例となっている、秋の藤前干潟クリーン大作戦ですが、

今年は、藤前干潟全域で、なんと1,500名を超える方々が集結し、清掃活動を行ったということです。

私たち名古屋自然保護官事務所のメンバーは、事務所のある稲永公園からほど近い小さな干潟、通称"永徳スリップ"と呼ばれている場所の目の前に拡がる干潟(野跡会場)で清掃活動を実施しました。

藤前干潟 永徳スリップ

<2019年10月26日 清掃前の永徳スリップ 稲永ヨシ原>

小さな場所なので参加人数も全部で17名と少ないのですが、皆さんと一緒に頑張って清掃をした結果、60袋以上のゴミを拾うことができました。

藤前干潟クリーン大作戦 野跡会場の様子

ここ最近の雨の影響もあるのか、大量に流れ着いた枯れたヨシに混じって、たくさんのペットボトルや空き缶、洗面器などの生活ゴミが流されてきていました。

ヨシが堆積しているのでわかりにくいのですが、この中にゴミが埋もれているのです。

藤前干潟クリーン大作戦 野跡会場

<2019年10月26日 大量に流れ着いた枯れたヨシとゴミ>

普段は、護岸に沿ってヨシが2m幅くらいで生えており、そこから泥干潟がひろがる場所なのですが、

流れ着いた漂着物がかなり分厚く覆い被さってしまっています。

この永徳スリップ前の干潟はとても小さいのですが、泥干潟からヨシ原へと続く連続した自然環境が見られ、多様性に富んだ場所になっているのです。小さな観察会も良く行っている場所なので、清掃活動でキレイにして、またたくさんの生き物にとって住みやすい環境になってくれると良いなぁと思いました。

藤前干潟クリーン大作戦 野跡会場で拾ったゴミ

<2019年10月26日 野跡会場で拾ったゴミ>

□□□□□□□□□藤前干潟よりプチ情報□□□□□□□□□

藤前干潟の写真を撮ると、だいたいの写真に「名港西大橋」か「南陽工場」が背景として写ります。

名古屋港の中に残された、と言うことが良くわかる都会の中の干潟の風景なのですが、

今日はそんな都会の構造物「名港西大橋」についてのプチ情報。

名港西大橋は、名古屋港にかかる伊勢湾岸自動車道の3つの橋で構成される橋のうちの一つです。3つの橋はまとめて「名港トリトン」という愛称で親しまれており、名港西大橋の他に、名港中央大橋、名港東大橋があり、それぞれ、赤、白、青となっています。

藤前干潟からは、赤色の名港西大橋が見えるのですが、この名港西大橋は「名古屋」にちなんで「758m」になったのだとか。

名港西大橋

<春のある日の干潟と名港西大橋>

名港西大橋から藤前干潟を見てみたいと思うのですが、残念ながら、名港トリトンは自動車専用道路なので、車を停めることはできませんし、歩行者用通路もありません。もし、背の高いバスなどで通行する機会があれば、上からの眺めも楽しんで見たいですね。

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●今後の藤前干潟でのイベント

(チラシ)藤前干潟ふれあい事業 表面.pdf

(チラシ)藤前干潟ふれあい事業 11月16日、12月7日のイベントチラシ.pdf

(1)藤前干潟ふれあい事業

2019年11月16日 藤前干潟の音カフェ

【 藤前干潟の音カフェ♪ 音でえがく藤前干潟 】

 干潟の音楽会で楽しいひとときを過ごしませんか。

【日時】2019年11月16日(土) 13:30~15:30

【場所】稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

【講師】本多"taco-bow"正典氏(パーカッショニスト)

【参加費】無料

【対象】どなたでも

【定員】20名~30名

【〆切】11月6日(水)

【申込】環境省名古屋自然保護官事務所

TEL 052-389-2877

FAX 052-389-2878

    メール WB-NAGOYA★env.go.jp(★をアットマークに替えてください)

【主催】藤前干潟ふれあい事業実行委員会

【協賛】イオンスタイル名古屋茶屋

(2)藤前干潟ふれあい事業

2019年12月7日 藤前干潟サイエンスカフェ

【 藤前干潟サイエンスカフェ「ヨコエビ~小さな干潟の生きもの~」 】

 ヨコエビってどんな生きもの?

小さな生きものの世界にレッツゴ-!

【日時】2019年12月7日(土) 14:00~15:30

【場所】稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

【講師】有山啓之氏(大阪市立自然史博物館外来研究員)

【参加費】無料

【対象】一般

【定員】30名

【申込】環境省名古屋自然保護官事務所

TEL 052-389-2877

FAX 052-389-2878

    メール WB-NAGOYA★env.go.jp(★をアットマークに替えてください)

【〆切】11月28日(木)必着

【主催】藤前干潟ふれあい事業実行委員会

【協賛】イオンスタイル名古屋茶屋