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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

レンジャー出前授業@伊勢市立東大淀小学校

2019年08月29日
志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢市立東大淀小学校では校庭の真ん中にある大きなクスノキについて、

環境省レンジャーの視点で観察する「クスノキ学習」を、

4年生の理科の時間におこなっています。

今回の学習のめあては「クスノキの幹や枝を観察して、春との違いを調べよう。」

を設定し、葉や花を春に観察した結果と比較して夏の変化を調べました。

当日はあいにくの雨天で外に出られなかったため、教室内で授業をおこないました。

上の写真は下見の時に撮影した校庭のクスノキです。

はじめに、レンジャーが伊勢志摩国立公園で守るために調べている生きものを紹介しました。

また、前回(春)の授業のふりかえりと、今回のめあてについても確認をしました。

クスノキの「幹」としてはやや細いのですが、

レンジャーが遊歩道の支障木として伐採しておいた幹を観察しました。

見るだけでなく、さわったり、においをかいだり、細かく観察して記録します。

「枝」についても同様に観察し、気付いたことや発見したことについて

班ごとにシェアしました。

シェアすることで自分以外の気付きについて知り、観察を深めることが出来ます。

最後に、観察した結果を板書して整理し、春との違いをまとめました。

葉は春の若い葉から夏の大人の葉に生長していたこと、

花は春に咲いた後、夏は違う何かに変化していたことがわかりました。

次は10月に秋の授業をおこないます。

どんな変化や、新しい発見があるか、とても楽しみです。