アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
夏の藤前干潟
2019年07月11日皆さん、藤前干潟からこんにちは。
アクティブ・レンジャーの西部です。
お久しぶりの更新となってしまい、最近の藤前干潟の様子をお伝え出来ていませんでしたね。
藤前干潟では、この春、30回目となる藤前干潟の清掃活動が行われ、1000人を超えるボランティアの方々が参加されました。最近になって、ようやく海のプラごみ問題などが報道されるようになってきましたが、こうしたきっかけで、皆さんの関心が高まり、ごみ問題が一歩でも解決に向けて前に進むと良いですね。
<2019年5月18日 稲永ビジターセンターのある野跡学区の皆さんと>
<2019年5月18日 清掃活動後の干潟観察会>
さて、春から夏になって、これから藤前干潟のシーズンがやって来ます。
庄内川沿いのヨシ原もずいぶんと緑に色づいてきました。
毎年、ヨシ原が緑に染まる夏の藤前干潟を写真に収めたいと思っているのですが、夏はなんだかんだとあっという間に過ぎてしまって、結局、干潟の写真ばかりが残ります。
今年は、ぜひとも、緑のヨシ原を写真に収めたいと思っています。
夏の藤前干潟は鳥たちの姿が少なくなって、少しさみしい印象になりますが、実は小さな生きものたちが元気になる季節。
すぐに見つかるのは、カニたちです。
足音に反応して巣穴にかくれてしまいますが、5分もじっとしていれば、また地面に顔を出してくれます。
チゴガニやコメツキガニ、ヤマトオサガニなどは、すぐに見つかる干潟のカニです。
写真は、コメツキガニを写したものですが、どこにいるかわかりますか?
正解は、
赤丸のところです。砂の色と同じ色でわかりにくいですが、干潟ではせっせとご飯を食べているので、
その動きさえわかればすぐに見つけることが出来ると思います。
ここでちょっと、藤前干潟の生きものプチ情報!
コメツキガニの砂団子って知っていますか?
干潟に入る前に、ちょっとだけ立ち止まって地面を観察してみましょう。
そうすると、巣穴の周りに丸い砂の粒がたくさん落ちていることに気付くと思います。
先ほどの画像でも、コメツキガニの周りにたくさんありますね!
この、丸い砂の粒、これがコメツキガニの砂団子です。
砂泥にくっついている有機物などを食べた後、砂をまるめてポイッと捨てたあとが団子状になることから、
砂団子、と呼ばれています。
この砂団子がたくさんあるところを見つけたら、まずはそこでじーっと待ってください。
きっと、コメツキガニがのそのそっと巣穴から出てきて、こんな風にご飯を食べる様子が見られると思います。
これから夏休みシーズンは、干潟での観察会などもたくさん実施されます。
ぜひ皆様、藤前干潟のHPをチェックして、藤前干潟に遊びに来てくださいね。
●今後の藤前干潟でのイベント
< 藤前活動センター 干潟体験 >
【 夏休み!干潟観察会 】
海のごみ問題に着目しながら、干潟の生きものとの関わりを学ぼう。
干潟にはどんな生きものがいるかな?
日 時:2019年8月17日(土) 12:30 - 15:00
場 所:藤前活動センター(港区藤前2-101)
参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料(保険代)
問合せ:藤前活動センター TEL:052-309-7260
< 藤前干潟ふれあい事業 夏休みは藤前干潟に行こう! >
【8月8日(木)ひがたにくるトリ、どんなトリ?】
干潟には、どんなトリがやってくるのかな?
楽しいトリのお話しと、トリの観察、トリのミニ模型(デコイ)の色塗りをしましょう!
日 時:2019年8月8日(木) 10:00~12:00
場 所:名古屋市野鳥観察館・稲永ビジターセンター(港区野跡4-11-2)
講 師:Cha Chattoさん(ハンドメイド作家)
対 象:小学1~3年生(保護者同伴)
参加費:無料
定 員:20名(応募者多数の場合は抽選)
申込・問合せ先:環境省名古屋自然保護官事務所
TEL 052-389-2877、FAX 052-389-2878
メール:WB-NAGOYA★env.go.jp(★をアットマークに替えてください)
【8月14日(水)干潟体験とゴミ処理工場見学 】
干潟体験で生きものとふれあう他、南陽工場(ごみ焼却工場)の見学でごみ処理の仕組みを学ぼう!
日 時:2019年8月14日(水) 10:00~15:00
場 所:藤前活動センター(港区藤前2-202)
対 象:小学4年生~大人
参加費:無料
定 員:40名(応募者多数の場合は抽選)
申込・問合せ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局
TEL :052-223-4199
メール:a2662★kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp(★をアットマークに替えてください)