アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
環境学習の日、信濃小中5年生と野尻湖クリーンラリー!
2019年07月04日「環境学習の日、信濃小中5年生と野尻湖クリーンラリー!」
6月28日(金)、朝の鳥居川は少し増水気味。
ここで、これから水生生物の採取を行います。
水の中にカメラを突っ込んでみましたが・・・うーん、生き物はいるのか!?
根気よく水底をタモ網でがさがさ・・・。
すると・・・獲れます獲れます!
ヘビトンボやカゲロウ、ガガンボ、カワゲラ・・・
これが獲れるととっても嬉しい大物!カジカ!!!
採取した水生生物はいったん旧野尻湖小学校において・・・
信濃小中学校の5年生をむかえて遊覧船に乗船です。
遊覧船では、黒田レンジャーが野尻湖の実際の地形を見ながら「野尻湖はなぜ国立公園か」のお話をします。
野尻湖最深部のポイントに移動すると、透明度や水温の調査が始まります!今年の子供たちはとっても一生懸命に調査結果を観察・考察していたのが印象的です。
調査が終わって下船後、旧野尻湖小学校の体育館では実物を見ながら、各分野のエキスパート達からお話を聞きます。
信越事務所からは松元レンジャーが外来生物の話をしたり・・・
国立公園ブースではレンジャーが野尻湖の成りたちなどの話をします。
今年は動物の生態などのよりアカデミックな話に興味を示す子ども達が多かったです。
クリーンラリー、こだわっているのは"実物"を子ども達に見せることです。朝、水生生物を採取してきたのもこのため!
沢山の"ホンモノ"に触れて、子ども達はどんなことを感じたのでしょうか。
野尻湖で赤潮が出たことをきっかけに始まった、環境学習の日『クリーンラリー』。長野県(水産試験場、地域振興局、上下水道局、環境保全研究所)、信濃町、野尻湖ナウマンゾウ博物館、環境省など・・・とにかく沢山の大人が関わっています。
この規模で30年近く続いているのは本当にすごいことです。実物にはなかなか触れないこの時代、今後も続けて欲しい取組みです。