みなさん、こんにちは。 いよいよ来週7月1日に白山夏山開きです! 今シーズンはどんな出会いがあるのでしょうか?今から楽しみです♪ さて、先日6月9日(日)、パークボランティアの皆さんと2回目の開山準備として、甚之助避難小屋の清掃と砂防新道の一方通行看板の設置に行ってきました! この日はあいにくの雨模様。
レインウェアを着込み、甚之助避難小屋へ向かいます。 しかし、パークボランティアの皆さんは、雨であっても道中を楽しむことを忘れません。オオバミゾホオズキの黄色い花、イワナシのピンク色の花、キヌガサソウの大輪の白い花などを楽しみながら登りました。
(キヌガサソウ 6月9日撮影)
この日の目的地である甚之助避難小屋は、石川県白山市の別当出合登山口から室堂や山頂を目指すルート「砂防新道」の標高約1,950mにあります。通年で開放されているため、毎年夏山シーズンが始まる前にパークボランティアの皆さんと冬の間の汚れをきれいにしています。
この小屋は昨年度、台風の強風によって屋根が吹き飛びました。 応急処置をして冬を越し、この夏に修繕工事予定ですが、現在も雨漏りしている状況です。このことも影響してか、今年はいつもと小屋の様子が違っていました。
夏期トイレは冬期間、鍵をかけて閉鎖していますが、その鍵が今年は破損していました。鍵が壊れたことが原因か、誰かが開けてみたのかはわかりませんが、小屋に到着したとき、夏期トイレの扉は開放状態になっていました。
中に入って唖然...。 誰かのゴミが放置されていた上、そこに動物が侵入して荒らしたようで、保管されていたトイレットペーパー等も含めて散乱し、天井からの雨漏りも相まって、床はゴミや何やらでぐちゃぐちゃ...
(ゴミが散乱した夏期トイレ。パークボランティア撮影) 正直、見なかったことにしたかったくらいに衝撃的な光景でした。 しかし、そこは我らがパークボランティア。 お昼ご飯を食べて気を取り直すと、いざゆかん!と清掃に取りかかりました。 (意を決して清掃開始!パークボランティア撮影) もちろん室内や冬季トイレも掃除します。 パークボランティアの皆さんの知恵とチームワークであっという間に小屋はきれいになりました。
(きれいになりました!パークボランティア撮影)
しかし!! 本当の戦いはここから始まりました。 合計13袋となったトイレの水を吸った重い重いゴミは、サイズ等いろんな意味でザックに入れられません。袋が破れれば中から得たいの知れない液体が漏れ出し、中身を山にぶちまけてしまいます。このため、袋を二重にして、手で持って慎重に下山します。 岩にぶつけないように。 袋の底を地面に擦らないように。 木に引っかけないように。
(手に持ったゴミ袋を引っかけないかドキドキしながら、木をくぐりました) たまたま通りかかった白山室堂の職員の方にもお手伝いいただいて、持ち帰ったゴミの総重量は... なんと、約55kg!! 1人最低5kg以上を持ち帰ったことになります。 パークボランティアの皆さん、白山室堂のお二方、ありがとうございました。 (大変だったけど、にっこり笑顔で記録記念写真!) 皆さま、今年も甚之助避難小屋をきれいにお使いいただきますよう、ご協力をお願いします。ごみも忘れずにお持ち帰りくださいね ♪ なお、この日の活動で砂防新道の一方通行を案内する看板も設置済みです!
(設置の様子)
また、今年から下り専用路が一部付け替えられています。旧道は石で塞いでいますが、間違って入ってしまわないようにお気をつけください。白山によく登っている方は、いつもの感覚で行くと旧道に入りたくなると思いますが、お間違いのないようお願いします。
***【 お知らせ:甚之助避難小屋について 】************ ■ 修繕工事 今年度、屋根等の修繕工事を実施します。詳細が決まり次第、中部地方環境事務所のホームページ等でお知らせします。 皆様にはご不便をおかけしますが、よろしくお願い致します。
■ 窓ガラスの破損 6月18日に甚之助避難小屋の窓ガラスが破損していることが確認されました。 割れたガラスが残っているため、破損した窓に近づかないようお願いします。 また、小屋のご利用の際には十分ご注意くださいますよう、お願い致します。 **********************************
|