アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
「第8回 ごみと水を考える集い」
2019年01月29日皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
連日のニュースでもよく耳にするインフルエンザですが、愛知県は現在インフルエンザ患者報告数が全国でも高い値となっているようです。皆さま、どうぞ、気を付けてお過ごしくださいませ。
さて、1月26日(土)に「第8回 藤前干潟 伊勢・三河湾のごみと水を考える集い」が開催されました。
寒い中にもかかわらず、総勢90名近くの方々が集まり、こみと水についての議論が交されました。
来賓に河村名古屋市長が出席され、藤前干潟の現在に至る経緯などをお話しいただきました。
そして、昨年の台風21号、24号の被害の状況や漂着した大量のペットボトルの調査報告なども行われました。
500mLの飲用ボトルの販売開始は1996年で、昨年の清掃活動で回収された約19万本の中に、1996年からの古いペットボトルが多量に含まれていることが判明したそうです。
拾っても拾ってもなくならないペットボトルですが、清掃活動を行わなかった場合、どうなるのかのシュミレーションやペットボトルの販売量と回収量で不法投棄の推定を行ったりと大変興味深い報告もたくさんありました。
<昨年の台風21号の後の漂着ペットボトルの様子>
そして、PETボトルリサイクル推進協議会の方からペットボトルを製造している側から、お話をいただきました。
ペットボトルの出荷本数は2004年に比べると1.54倍と増加はしているものの、ペットボトルの軽量化やリサイクルの取り組みによりCO₂ 排出量は出荷本数の増加に比べて抑制されていること、また、ペットボトルのリサイクル率は84.8%に及ぶこと、自治体によって分別方法が違ったりするものの、やはり、キャップ、ラベルははずさなければ、リサイクルが難しいことなどを話していただきました。
分散会では、それぞれ「漂着ごみ減量について」の意見を述べ、グループごとに発表しました。
・リサイクルBOXの増加、アピール
・捨てない、一人一人のモラル、不法投棄の抑制
・おいしい水道水を飲んでほしい、海外にはお洒落な給水器(給水スポット)がある
・買取りしてくれる缶やペットボトルを作る
などなど、この他にもたくさんの意見が出ました。
私もアクティブ・レンジャーになるまでは、このような会があることも知らずにいましたが、この記事を読んでいただいた方、ぜひ、次回の参加を検討していただき、ごみ問題を身近に感じていただけると嬉しいです。
写真アップ特集!
冬鳥のシロハラと最近、藤前干潟では数が増えているオナガガモの写真です。
<お腹が白いのが名前の由来です。>
<細長いしっぽが名前の由来です。羽の色がとってもきれいです。>