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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

~無数のプラスチックごみとマイクロプラスチック~

2018年10月26日
名古屋 山﨑 陽子

皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
朝晩は随分冷え込み、日中との気温差もあり、体調には十分気をつけたい季節ですね。

先日、藤前干潟の日光川河口で、愛知県産業廃棄物協会さんの協力のもと、大規模な清掃活動が行われました。

西部ARが日記に書いているように、大きなごみを回収すると、一見、きれいになったように見える地面ですが、実は、ここには、無数のプラスチックごみが流れ着いているのです。おわかりでしょうか?

<無数のプラスチックごみの様子>
一カ所にじっと座って、何分でも拾えるくらいのプラスチックごみがあるのです。
見えている部分を拾ってから、土を少し掻き分けると、また、この状態です。
無心になって拾いましたが、ごみは一向に減らないのです。拾っても拾っても限りがなく、とてもやりきれなく悲しくも感じました。

<小さなプラスチックごみを拾う様子>

特に目についたのが、ペットボトルキャップです。無数に落ちています。

そして、砕けた発泡スチロール、ボロボロになったビニール袋、飴の小袋も多く、今、話題になっているストローもたくさんありました。

 

その他、ライター(土をかくと、ひたすら出てきました)、歯ブラシ、洗濯ばさみ、そして球体の物体はスーパーボールでしょうか?

 

<土を掻き分けると次々と出てくるライター>  <このような球体が多数ありました>

そして、一見きれいに見えるのですが・・・まだ小さいプラスチックごみの山が残っています。そして、それが、今問題視されているマイクロプラスチックへと、どんどん小さくなっていくのです。
おわかりになりますか?ほんの一部をマークしました。

<小さいプラスチックごみにくっついているマイクロプラスチック>
これらが、今、問題視されいるもので、先日、人間の糞便にも存在することが初めて発表されました。

ごみは、人が出したものです。今一度、社会全体でごみ問題について考えていかなければならないと思います。