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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

藤前干潟の日光川河口で不法投棄ごみを撤去しました!

2018年10月25日
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

みなさま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

ここのところ少し天気が安定し、秋晴れの続く藤前干潟です。

カモ類がだんだんと増えてきました。

嬉しいのは、ようやくハマシギが見られるようになってきたこと。

群れはあまり大きくはないのですが、干潟の上を飛ぶ姿はやはり美しいですね。

さて、そんな秋晴れの10月24日、藤前干潟の日光川河口で清掃活動が行われました。

(一社)愛知県産業廃棄物協会さん、愛知県さん、名古屋市さん、そして我々、環境省中部地方環境事務所で実施している活動です。この清掃活動は、廃棄物処理のプロである愛知県産業廃棄物協会さんの協力もあって、大きな不法投棄物、たとえばテレビや冷蔵庫と言ったものも重機を使って引き上げることが出来ます。

例年実施してきた甲斐もあって、ここ数年は大きな不法投棄ゴミの数は減っているようですが、それでもタイヤや電子レンジと言ったゴミが投棄されていました。

2018年10月24日 日光川不法投棄ゴミ撤去 開会式

<開会式の様子:朝方は雨が降っていましたが、この頃には青空が!>

2018年10月24日 清掃前の様子

<清掃前の様子:ペットボトルなどプラスチックのごみが多いですね>

2018年10月24日 清掃活動開始!

<清掃活動開始:100人近い人たちが2カ所の清掃場所にわかれて掃除します>

2018年10月24日 大きなゴミを集める 2018年10月24日 地面に残る小さなごみ

<左:大きなごみ、右:大きなごみを撤去した後の地面には・・・>

2018年10月24日 愛産協さんの重機1

2018年10月24日 愛産協さんの重機2

2018年10月24日 愛産協さんの重機3

<集めたごみを一気に回収!>

日光川河口は堤防との段差が2~3M近くあるため、たとえゴミを拾ったとしてもその回収が大変な場所です。危険も伴うため、ボランティアさんによる清掃活動を実施出来る場所ではありません。

しかし、こうしたゴミ回収のプロの方々、愛知県産業廃棄物協会さんから重機を出していただけるので、一気に吊り上げて回収することが可能です。

こうして、午前中に集めたゴミの量は、燃えるごみで1トン弱、不燃ごみで1.3トンぐらいにもなりました。

2018年10月24日 閉会式

<閉会式:雨も降ることなく、無事に活動を終えることが出来ました。>

今回もたくさんのごみを回収することが出来ました。

参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!

ここのところゴミの話ばかり記事にしているような気がいたしますが、、、

それぐらい台風21号以降、藤前干潟のごみがすごい!と言うことなのです。

この間、藤前干潟に落ちているペットボトルを調べる面白い調査に同行しました。

この話は、また別の機会に書きたいと思いますが、30分くらいのうちに4人であッと言う間に200本近いペットボトルを集めることが出来ました!

それでも、景色は変わらず・・・つまり、見た目のごみの量は減っている気がしない、と言う状況です。

今週末、10月27日には、市民ボランティアさんによる大規模な清掃活動も実施されます。

たくさんのごみを拾うには、たくさんの人の力が必要ですので、ぜひ、皆さま、ご参加ください。

18秋のクリーン大作戦