アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
深まる秋、万座の小景!
2018年10月16日今年の秋は秋雨前線の影響で雨の日が非常に多かった万座ですが、
このところ雨はおさまってすっかり秋が深まり、朝晩は暖房器具が欠かせない日々に
なって参りました。
そんな中、現在は標高1,500前後の山間で紅葉が見頃となっており、徐々に
麓にも広がりつつあります。
今回は最近業務で巡視に行った山や湖沼の秋の身近な風景をダイジェストでお届けします。
【万座温泉 牛池】
標高1,800mを越える万座温泉は、早い時期に紅葉を迎えます。
木々の紅葉が鏡のような水面に映って幻想的な雰囲気です。
【湯ノ丸山~烏帽子岳】
湯ノ丸山や烏帽子岳は植物が豊富。真っ赤なナナカマドの実が冬を感じさせます。
運がよければオコジョも見ることができます。
【池の平湿原・見晴岳】
春夏は高山植物が咲き乱れる池の平湿原ですが、秋もまた違った味わいがあります。
ぜひ足下の秋にも注目してみてください。
見晴岳からは遠方に北アルプスの山々が望めます。
【浅間山(前掛山・湯の平)】
今年8月に浅間山の噴火警戒レベルが1に下がり、現在は前掛山まで登山が可能です。
前掛山から湯の平を見下ろすと、背の低いカラマツの森が黄金色に染まっています。
山肌のごつごつした岩や石とササ原やまばらな樹木が、北欧のような不思議な世界を醸し出します。
【秋のマルバダケブキ】
夏には大きな黄色い花をつけるマルバダケブキも、秋にはこんな姿になります。
【秋のニホンカモシカ】
若いニホンカモシカが登山道の上から登山者たちをじっと見つめていました。
いったいどんなことを考えているのでしょうか。
上信越高原国立公園には、地元の人々にとっては当たり前でも観光客にとっては驚くような
知られざる紅葉の名所がまだまだたくさんあります。
なぜか見るとほっとする秋の小景。
そんな日常の風景の一幕が、日々の暮らしのリズムや季節感を感じさせるのではないでしょうか?
ぜひ自分のお気に入りの紅葉スポットを探してみてください。