アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
藤前干潟を学習の場として活用してみませんか?
2018年09月28日藤前干潟から、こんにちは。
アクティブレンジャーの西部です。
少し秋晴れの日があって気持ちの良い季節がやって来たなぁと思ったら、ここのところ連日の雨。台風まで発生してしまい、まだしばらく雨の日が続きそうですね。ちょっと外へ出るのが億劫なお天気ですが、私はちょっとした晴れ間を見つけたら5分でも良いので外へ出てみるようにしています。
<コサメビタキ:少し前の爽やかな秋晴れの稲永公園にて>
秋の渡りシーズン、干潟のシギ・チドリ類だけでなく、いろんな鳥が渡っていきますので、普段とはちょっと違うなぁと言う動きを観察できますよ。
<ダイゼン:大きなごみの近くで>
最近、台風の影響か干潟の上にも大きなごみが流れ着いています。
先日も台風で流れ着いたごみをレポートしましたが、干潟を見ていると、私たち人間と干潟の生きものたちは繋がっているんだなぁと思い知らされます。
一見すると関係のない日常のごみと干潟の生きものたち。
これも干潟にやって来て、初めて実感する事柄の一つですよね。
そんなことを日々感じている私たち名古屋自然保護官事務所のメンバーは、最近、この藤前干潟をもっともっと皆さんの学習の場として活用してもらいたい、と言う思いを強くしています。
藤前干潟のおひざ元、名古屋市の小学生は、学校の授業の中で藤前干潟について学ぶ機会があるのですが、教科書だけで学んだ子どもたちと、実際に干潟を見たり、そして干潟に入って体感したりした子どもたちでは、心に残る度合いが違う!と感じています。
実際に藤前干潟を利用されている先生方からも、
「実際に生き物に触れた後の方が、興味がわき、熱心に取り組んでいる」
「干潟がイメージ出来ていなかったが、実際に体験して、とても楽しそうだ」
と言った意見が聞かれました。
百聞は一見に如かず、とはまさにこのことですよね。
藤前干潟では、干潟体験以外にも、海岸清掃などの活動を行うことが出来ます。
<写真は、平成29年5月27日のクリーン大作戦。清掃活動のイメージです。>
学校に限らず、町内会、会社、部活動などなど、様々な活動の中で、学びの場やイベントの中に学習を組み入れたい、と言った事を模索している方もいらっしゃると思います。
ぜひ、名古屋近郊にお住いの方は、「藤前干潟」と言うフィールドを活用していただけると良いと思います。
興味のある方は、ぜひ名古屋自然保護官事務所(TEL:052-389-2877)までお問い合わせくださいね。
●藤前干潟のイベント
①稲永ビジターセンター 干潟体験「生きもののすごいとこ!」
藤前干潟鳥獣保護区には、広大な泥干潟だけではなく、河川敷などに広いヨシ原が広がっています。このヨシ原には、様々な生きものたちが暮らしています。どんな生きものに出会えるのでしょうか。
日 時:平成30年10月21日(日) 10:00~12:00
場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-12)
定 員:20名
参加費:大人200円、子供100円、幼児無料
参加受付:10月7日から受付開始
問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)
②'18 秋の藤前干潟クリーン大作戦
毎年恒例となってきたボランティアの皆さんによるごみひろい。
海のプラスチックごみが世界的に問題となる昨今、藤前干潟でも大量のプラスチックごみが流れ着きます。この機会に、ぜひ藤前干潟をキレイにする活動にご参加ください。
日 時:平成30年10月27日(土) 10:00~12:00
会場①:藤前活動センター前(名古屋市港区藤前2-202)
会場②:中提
会場③:稲永・野跡会場(名古屋市港区野跡4-11-2)
参加費:無料
主催・問合先:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会(TEL:090-8421-1037)
③藤前干潟ふれあい事業 藤前干潟写真展
四季折々の藤前干潟の風景や渡り鳥・トビハゼなどの生きもの写真など、皆さまから募集した藤前干潟の写真を展示します。
日 時:平成30年10月6日(土)~10月31日(水)
場 所:イオンモール名古屋茶屋 3階(名古屋市港区西茶屋2-11)
主 催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会