アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
浅間山 噴火警戒レベル引き下げ!
2018年08月31日8月30日、浅間山の噴火警戒レベルが「レベル1(活火山であることに留意)」に引き下げられました。
登山道の立入規制も緩和され、「前掛山(2,524m)」までの登山が可能になりました。
2015年に噴火警戒レベル2となってから、約3年ぶりの開通です。
この開通に先駆け、小諸市、長野県警小諸分署、浅間連峰地区遭対協などと一緒に、総勢13名で登山道の緊急点検を行いました。
天狗温泉浅間山荘の登山道入口を8:00過ぎに出発し、不動滝、火山館、湯の平分岐を経て「賽の河原分岐点」に到着。ここから先が、今まで立入禁止となっていた本格的な登山道点検箇所となります。
【不動滝】
【賽の河原分岐点の立入禁止看板】
途中に倒木の処理が必要な箇所があったもののその後は特に問題はなく、
ガレ場の急斜面をひたすら登って火口から500mの地点に到着。
ここにはいざという時のために避難用のシェルターが設置されています。
周りには樹木はなく、強風が吹き付ける中、崖上のなだらかな道を進み、前掛山山頂を目指します。
【火口から500mの付近】
【避難用シェルター、左奥が前掛山】
登山道の安全が確認できたため、正式に入山規制緩和がされ、一般登山者の入山が可能になりました。
前掛山山頂からは、目の前に浅間山(釜山)が見え、黒斑山からの景色とはまた違った岩だらけの壮大な景色が望めます。
浅間山(釜山)の火口周辺は、レベル1となっても立入禁止となっているため、この前掛山が最も火口に近づけるポイントとなっています。
【前掛山山頂】
【浅間山(釜山)の火口】
【前掛山の先の断崖部分】
小諸市職員が規制ロープの張り替え作業等を行い、下山の途に着きました。
【作業の様子】
牙山(ぎっぱやま)あたりまで下ると晴れて来て浅間山の雄大な景色が浮かび上がりました。
【牙山】
【木漏れ日の中を下る】
浅間山は地元のシンボルであり、また上信越高原国立公園を代表する山のひとつです。
この素晴らしい景観を多くの人たちに体験してもらいたいと思います。