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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ワタスゲたなびく芳ヶ平湿原

2018年07月04日
万座 小林 直樹

73()、芳ヶ平湿原の巡視に行ってきました。

芳ヶ平湿原を含む周辺の湿地群は火山性の特異な特徴を有しており、

2015年にラムサール条約湿地に登録されました。

日本固有種のモリアオガエルの最高標高の繁殖地や

国天然記念物に指定されたチャツボミゴケ群落など

世界的に重要な生態系が存在します。

【湿原入口付近から望む草津白根山】

渋峠からよく整備された遊歩道を下り、平らな湿原に入ると

そこはまるで別世界・・・。

多数の地塘とそのまわり一面にたなびくワタスゲが

素晴らしい景観を演出しています。

【湿原の遊歩道】

【一面にたなびくワタスゲ】

【ワタスゲの白さを際立たせる他の花々】

【多数の地塘】

この日は平日のせいもあってハイカーは誰もいません。

鴨の親子がのんびり泳ぐ姿も見られました。

【気持ちよさそうですね!】

湿原のそばには、赤い屋根の芳ヶ平ヒュッテが営業しています。

立ち寄ってご主人に挨拶しました。

国道292閉鎖の影響で芳ヶ平の客数は例年に比べて大幅に減っているとのこと。

【芳ヶ平ヒュッテの外観】

芳ヶ平はワタスゲの時期以外でも、

新緑や紅葉の季節も素晴らしい景観のようです。

皆さんもぜひ1度、芳ヶ平湿原を訪れてみてください!

数km下り道を歩けば草津町に着くので、

ハイキング後には温泉で癒やされることもできます。