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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第1回湯の丸レンゲツツジ群落保護ボランティア活動

2018年05月28日
万座 小林 直樹

526()、第1回湯の丸レンゲツツジ群落保護ボランティア活動に参加しました。

湯の丸高原では、かつては牛の放牧により他の植物が食べられることでレンゲツツジ群落が守られてきていたのですが、放牧が減ると他の植物が繁茂し、レンゲツツジが衰退してしまいました。

そこで現在は、地元ボランティアが中心となり、「人」の力でレンゲツツジ群落を守る活動を続けています。

25日の外来種駆除作業に引き続き、今回も晴天です。

まず初めに、主催者である「湯の丸レンゲツツジ保存会」の下谷会長の挨拶と作業内容の説明、そして参加者それぞれの自己紹介でスタート。

参加者は保存会メンバー、パークボランティア、スカイランニング協会(初参加)、そして嬬恋高校ボランティア部の生徒達です。

【若い力!】

下谷会長の指導の下、早速作業開始です。

今回は、レンゲツツジ周辺に生えてしまった雑木の伐採が主な作業です。

【作業の様子】

今年は例年より成長が早く、既につぼみの状態。

このままだと開花も早いかもしれません。

【レンゲツツジのつぼみ】

作業には、伐採した雑木を処理してチップにする秘密兵器「チョッパー嬬恋村2号機」が登場!

しかし、ここでハプニング。

なんと現場に移動中にキャタピラが外れて巻き込まれ、動かなくなってしまいました...。

急いで応援を呼び、関係者の必死の努力により、2時間ほどかけて何とか昼過ぎに復旧しました。

【復旧作業中のチョッパー】

復旧後のチョッパーは威力を発揮! またたく間に雑木を処理していきます。

【活躍するチョッパー】

【午後の作業の様子】

予定より早めの14:00頃に作業は終了しました。

湯の丸のレンゲツツジ群落は「一目60万株」とも言われ、これから6月~7月にかけて多くの人々の目を楽しませてくれることでしょう。

数十年後もこの美しい光景を見られるよう、高校生の生徒達次世代の皆さんにも湯の丸レンゲツツジ群落を守り続けていって欲しいものです。