アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
春の藤前干潟クリーン大作戦
2018年05月28日
国指定藤前干潟鳥獣保護区
5月は寒い日や、真夏日のような暑い日もあり気温差が激しい1ヶ月でした。
さて、そんな中、5月26日(土)には、曇りという清掃活動をするにはとても良い天候に恵まれ、
「18春の藤前干潟クリーン大作戦」が実施されました。1634名もの方々に参加していただき、
収集したゴミの量は1704袋にも及びました。
こちらは、マイクロプラスチック(小さなプラスチックのことです) になってしまう
ゴミです。発泡スチロール、プラスチックの破片、ペットボトルのふたなどです。
ゴミは小さくなればなるほど、生き物は餌と間違えて食べてしまいます。そして、
命を失うこともあるのです。
左側の写真は、クロベンケイガニです。周りにはプラスチックの破片、そして、カニの目の辺りには、
すでにゴミがくっついています。
右側の写真は、チゴガニです。近くにはペットボトルが捨てられていました。比べていただくと、
とても小さいカニであるかが、分かっていただけると思います。はさみを振り上げるのは繁殖期に見られる行動で、必死に小さな命を繋いでいる姿です。
1人1人がこの小さな命を守るために、取り組めることを考えて、今回のような清掃活動を通して
ゴミを捨てない、きちんと分別をするなど、1つでもいいので、自分に出来ることを始めていただけると
嬉しいです。