アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
伊勢市矢持から竜ヶ峠までの古道を歩く
2018年04月26日伊勢志摩地域を訪れる観光客の多くは、伊勢神宮の特に内宮を目指して来ているかと思いますが、じつは内宮以外にも神宮の歴史と深い関係がある興味深い場所がたくさんあるんです。
その一つが神宮参拝のために張り巡らされた「古道」です。
伊勢志摩地域には昔から各地域に住む人が、伊勢神宮を目指して通った古道が残されています。
今回は、横輪・矢持の方面から伊勢神宮へと延びる古道の一部をパークボランティアのみなさんと一緒に歩き、調査を行いました。もうシーズンは終わってしまいましたが、「横輪桜」で有名な伊勢市横輪町をさらに奥へ進んだところにある、矢持町からスタートします。
大輪の横輪桜
矢持町にひっそりとたたずむ久昌寺(きゅうしょうじ)というお寺が今回のスタート地点。このお寺は平清盛の四男が一族の魂を弔うために創建したと伝えられており、この矢持町には平家にまつわるお話が残されています。
古道の途中にはこうしたお話がしっかり展示してあり、歴史に思いをはせながら足を運ぶことができます。
平家にまるわるお話の展示
うららかな春のこの日は、たくさんの植物も花を咲かせていました!
シキミの花
リンドウの花
森を抜けると峠に休憩所があります。ここが「竜ヶ峠」、到着です!
伊勢神宮宮域林との境目にあるので、これより先は神宮の森。厳正に管理されています。
今回は竜ヶ峠でお昼を食べ、矢持町に戻りました。
帰りの道で建物が見えたので、少し行ってみると小さな神社がありました。
川の石垣の上にはシマヘビが日光浴。ぽかぽか陽気で、気持ちよさそうです。
伊勢志摩には、歴史を感じながら自然を楽しめるウォーキングコースがたくさんあります。
お越しの際は、ぜひ皆さんもトライしてみて下さい!
(※高い山ではないとはいえ、長時間のウォーキングになるので、装備を用意をして挑んでくださいね!)