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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

【報告】日光川不法投棄ゴミ撤去活動

2017年11月01日
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

台風が過ぎ去り、スカッと晴れたと思ったら、ぐーんと寒くなりましたね。

でも、そんな日は藤前干潟の夕日がとっても美しく見えるんですよ。

そんな夕日の美しい藤前干潟からこんにちは、アクティブレンジャーの西部です。

さて、前回のAR日記で、私は1021日に藤前干潟の大規模な清掃活動が行われることを告知していましたが、台風21号の影響で残念ながら中止となってしまいました。その後には台風22号も影響し、藤前干潟には様々なものが流れ着いていました。

ここのところ、なかなか晴れる日がなかったので、今回ご紹介する活動も心配していたのですが、ようやくスカッとした青空が見えて、活動日和となり、無事に活動を終えることが出来ましたので報告したいと思います。

藤前干潟鳥獣保護区内 日光川不法投棄ゴミ撤去

藤前干潟には、庄内川、新川、日光川の3本の川が流れ込んでいますが、その一つ、日光川の左岸堤防で、1031日(火)に愛知県産業廃棄物協会の名古屋支部と、愛知県、名古屋市、 中部地方環境事務所が協力し、ゴミの撤去活動を行いました。ここでは堤防の直下に簡単に下りられるようになっていないため、重機や廃棄物の専門家の協力が無いとゴミの回収や処分が出来ないところなのです。

愛知産業廃棄物協会、名古屋市、愛知県、中部地方環境事務所

まずは、参加者全員で、記念撮影、さあ、ゴミ拾いにがんばるぞー。

ペットボトルのゴミで埋もれている現場

昨年度も実施したゴミ撤去作業ですが、やはり1年で不法投棄されたゴミや漂着したゴミが一杯になっていました。ゴミ拾い開始直後の状態。ペットボトルのゴミ捨て場かと思うほど溜まっていますね。

堤防上に重機をあげる

堤防上に愛知県産業廃棄物協会の方がこのような重機を用意してくれました。

ゴミ拾いは人力です

堤防下では各自でゴミを集め、可燃・不燃・粗大ゴミに分別し、フレコンバックに詰めて、これを重機で運び出します。この場所は人が簡単に入れる場所ではないので、こうした重機でないとゴミを運び出すのも一苦労です。

吉塚AR

必死でゴミを拾う吉塚AR(手前側)を激写。

不法投棄されたタイヤの山と流れ着いたライターの山

不法投棄されたタイヤの山、カゴに集められているのは使い捨てライター

参加者の方々が一生懸命活動した結果、可燃ゴミ1,860kg、不燃ゴミ1,610kgのゴミが回収されました。その他に、写真に写っているタイヤ等、ゴミ処理施設に直接搬入できなかったゴミもあります。参加されたみなさん、ありがとうございました。

こうした不法投棄ゴミや漂着ゴミの問題は、藤前干潟鳥獣保護区全域で問題になっています。

流れ着いたゴミがヨシ原などにからんで堆積し、回収しても回収しても下からどんどん出てくる状況です。

さてこれをどうしたらいいんだろうか?と思っていただいた方もいらっしゃるかもしれませんね。

何か行動をしたい、と思われた方は、ぜひ河川のクリーンアップ活動などに参加し、お住まいの地域の河川にどれくらいゴミが溜まっているかを体験してみてください。もしかすると、以外にキレイかもしれませんし、思っていた以上に汚いかもしれません。

出来ることなら、藤前干潟のような最下流の場所でもゴミ拾いをしてみてほしいのです。上流ではキレイな河川でも下流部ではどうでしょうか。

出前講座でも、ゴミは自然にわいてくるものでは無く、人が捨てたもの、捨てる人が減って拾う人が増えればきっとゴミが減って自然環境が守られると説明していますが、今後も、こうした問題についての啓発活動もしていけると良いなぁと思います。

アオアシシギ

せかせかと餌を求めて歩き回るアオアシシギ

●藤前干潟の今後のイベント

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□□ 稲永ビジターセンター 環境学習プログラム     □□

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 藤前干潟講演会【カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~】

 ヨシ原に棲んでいるとっても小さな可愛らしいネズミ、

 「カヤネズミ」って知っていますか?

 なごや生物多様性センター研究員の野呂達哉氏を招いてお話を聞きます。

 講 師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター研究員)

 日 時:平成29年11月23日(木・祝)13:30~15:00

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 対 象:一般(幼児~大人)

 定 員:30名

     ※事前申し込み先着順、当日空きがある場合当日参加可

 参加費:無料

 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

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□□ 藤前活動センター 環境学習プログラム     □□

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 【石ころ干潟観察会② ~石ころ干潟のガタモンを探せ!~】

 泥の干潟とは一味違った石ころ(礫)干潟。小さな生きものガタモンを

 探しに出かけましょう!

 8月の観察会の続編、センター企画展「ガタモン・ワールドにようこそ!」とも

 リンクした内容で、楽しく学ぶことが出来ますよ!

 日 時:平成29年12月3日(日)10:00~12:30

 場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2丁目202)

 対 象:一般(幼児~大人)※小学3年生以下は保護者同伴

 定 員:20名(先着順)※先着順

 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料

 申込み・問合せ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業