アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
神島を巡視
2017年10月31日
伊勢志摩国立公園
鳥羽市の離島である神島には、
島内を一周するように近畿自然歩道が整備されています。
また、2012年には環境省が標識等を整備しましたので巡視をしてきました。
神島の家並みです。
細い路地と坂道とともに屋根や壁のカラフルな色が離島らしさを伝えます。
アサギマダラです。
渡りのピークは過ぎましたが、それでも10頭ほどに出会いました。
神島ではアサギマダラのために、除草時にアザミを保護しているそうです。
伊良湖岬方面の展望です。
神島は三重県の鳥羽市ですが、愛知県の伊良湖岬の方が近くにあります。
監的哨から見た島の南側の弁天岬方面の展望です。
奥に見えるのは鳥羽市の石鏡方面や菅島です。
白い石灰岩がそそり立つカルスト地形です。
手前の黄色い花はアゼトウナです。
ツワブキの花を訪れているのはチャバネセセリです。
アザミの花にはアサギマダラだけでなく、スズメガの仲間が群がっていました。
ハチドリのような姿で吸密する様子がかわいいです。
コセンダングサにはウラナミシジミが見られました。
神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として、
また秋には猛禽類のサシバの渡りが有名で、
とても魅力的な島です。
今回は施設の点検をするとともに自然情報を収集してきましたが、
いろいろな切り口で何度でも訪れたい島です。