アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
白山国立公園のすてきな山「奈良岳」をご紹介♪
2017年10月13日
白山国立公園
みなさん、こんにちは。 白山周辺では紅葉シーズンを迎えています。 近頃冷え込みが激しくなり、朝の気温が10℃を下回ることもあります。白山国立公園にお越しになる際は、防寒対策を忘れずに! さて、皆さんは奈良岳(ならだけ)という山をご存知でしょうか? 白山国立公園の最北端エリアにある山で、富山県南砺市と石川県金沢市の境に位置しています。 標高は1,644m。あまり高くはありませんが、いろんな意味で「甘くみてはいけない山」です! この奈良岳へ10月1日に白山国立公園のパークボランティアの皆さんと清掃登山に行ってきたので、紹介したいと思います。 (やさしそうに見える奈良岳。10月1日撮影) 登山口は富山県南砺市のブナオ峠(標高976m)にあります。この付近にはブナ林が広がり、登りはじめはブナの黄葉を楽しむことができます。朝日が差し込むブナ林歩きは気持ちがいいですよ。 (10月1日はまだ黄葉していませんでした。) 登り始めてすぐの急な登りを乗り切ると大門山(だいもんざん)との分岐に到着します。 ここから赤摩木古山(あかまっこやま)、見越山(みこしやま)を経て奈良岳を目指すわけですが「登っては下る」を繰り返すことになります。 これがなかなかハードで、ココロとカラダの両方に堪えます。 登山口と奈良岳の単純な標高差は600mほど。 しかし、累積の標高差はなんと約1,400m! 砂防新道から白山山頂まで日帰り登山するのとあまり変わりません。 これが「甘くみてはいけない理由」のひとつです。 そして、もう一つの「甘く見てはいけない理由」は登山道の雰囲気です。 急登あり、露岩(岩がむき出しの場所)の道あり、ササあり・・・等々、山らしさを感じられる道なのです。登山される方は入念な準備をして登ってくださいね。 (見越山への急な露岩の登り。写真で険しさを上手く伝えられないのが悔しいです・・・) しかし何と言っても最大の「甘く見てはいけない理由」は、このコースの眺望の良さです。 山頂からはもちろん、登山道からもココロとカラダの疲れを吹き飛ばす最高の景色を存分に楽しむことができます。 北アルプス、乗鞍岳、御岳山を見渡すことができますし、赤摩木古山まで行けば白山も望むことができます! ちなみに私のイチオシは「大笠山(おおかさやま 標高1,821m)」です。今回、登ることはできませんでしたが、稜線を歩いている最中ずっと堂々とした山容を見せてくれ、すっかり好きになり、いつか登ろうと決めました♪ (大笠山。赤摩木古山付近から10月1日撮影) なお、大笠山は富山県南砺市にある桂湖から登ることをおすすめします♪ 今回紹介した奈良岳までのコースは、赤摩木古山から奈良岳の間が特に大変です(でした)。赤摩木古山までの往復でも十分楽しめるので、ご自身の体力や体調、時間とよく相談して楽しい登山をなさってくださいね♪ なお、ブナオ峠に向かう道路は幅員が狭くなっています。また、これからの季節、うっすらかもしれませんが降雪の可能性もあります。道路情報はしっかりチェックし、対策を考えてお出かけください。 *** 登山情報 ***************************** ■マイカー規制 詳細は各小屋予約センターへお問い合わせください。 ************************************** |