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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

安全に楽しんで欲しいから

2017年09月14日
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

先日、国設軽井沢野鳥の森に訪れる皆さんの安全確保のため、落枝の恐れのある樹木の枝打ちを行いました。

ただ、場所は高所作業車などが進入できない遊歩道沿い・・・そこに救世主が!!身一つで作業が出来るという "空師(そらし)"の水野俊哲さんに作業を行っていただきました。

足にはノコギリ、腰にチェーンソー。もう、すでに姿からして格好良すぎです。

ロープを活用し、まるで忍者のようにスルスルと木を登っていきます。

あっという間に12mほどの高さに!!

いよいよ、伐採作業となり、チェーンソーの出番です。

枝の様子や周囲の状況を確認しながら安全に作業を行います。

一見、細くて短い枝も地面に落ちるとかなりの音と振動を感じました。

事前に、樹木医でもある水野さんとともに、枯れるなどして落枝の危険のあるものをチェックし伐採しましたが、枯れているといえど、その衝撃はかなりのものがありました。

軽井沢野鳥の森には多様な生きものが生息しており、その名の通り多くの野鳥も確認できます。これからの季節(葉が落ちる秋)が野鳥を観察しやすいそうですよ(o´∀`o)

今回の作業が、皆さんの快適な散策や野鳥観察などにつながればうれしいです☆

ちなみに"空師"とは、1020m以上の高い木に登ってチェーンソーなどを巧みに操り枝打ちなどを行う職人さんのことで、昔は木よりも高い建物がなく空に一番高いところで仕事をする様子からそのような職名がついたそうです。

今回、昔ながらの技法を目の前で見られたことの感動を覚えました。水野さん、ありがとうございました!!