アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
創造の森・横山でオオフサモ防除
2017年08月09日6月と7月、横山園地のため池にて、特定外来種の「オオフサモ」の防除作業を、伊勢志摩国立公園パークボランティアのみなさんと一緒に行いました。
赤い★が防除作業を行ったため池です。
この池では環境省の特定外来種にも指定されている「オオフサモ」が増殖し、もともと近隣に生息している在来の藻などの生育を阻んできました。
こちらが、オオフサモです。
切れやすい地下茎を少しでもとり残すと、すぐにそこから新しい芽が出てきます。
6月の作業前の様子がこちら。
この時期は雨の日が続いたため、水が濁り水量も多い状態でした。
池では、所々に在来の水生植物がみられ、アカハライモリやツチガエルもたくさん見られました。
そして、7月の作業前の様子がこちら。
なんと!以前とは池の色が全く違います。
7月は雨が少なく、水深も浅く水は透き通っており、在来の「オオトリゲモ」が、池の底一面を覆っています。深い緑色がとっても綺麗です!
早速、オオフサモの防除に取り組みます。
池に降りるとまず現れたのがツチガエル。藻の上に乗って顔を出しています。
そしてトノサマガエルも顔を出します。
この時期、池には様々な種類のトンボも飛び交っています。
こちらは、鮮やかな赤色のショウジョウトンボ。
詳しい種類はわかりませんでしたが、お尻のあたりに水色の線が2本入った、イトトンボの一種もいました。
つがいで仲良く飛んでいる姿も。
ボランティアさんたちも、とても熱心にご協力してくださいました!
そして、終了後の池がこちら。
さすがのオオフサモもかなり少なくなりました!
こうやって、この池が再び在来の動植物の貴重な生息地として再生できたのも、長年オオフサモ駆除のために協力してくださっている人々の努力の「結晶」のように感じました。
今後も、この池と池に住む動植物を見守っていければと思います。