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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

海岸の漂着ごみ

2017年07月05日
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園は「海の国立公園」とも呼ばれており、

美しい海岸線はそのほとんどが特に規制の厳しい「特別地域」に指定されています。

しかし、そのような美しい海岸にも多くの漂着ごみが流れ着いています。

ここは南伊勢町の海岸で、30分ほど森の中を歩いて行かなければならない浜です。

美しい海岸ですが、たくさんの漂着ごみがあります。

ここで6月24日に磯の生物観察と漂着ごみの清掃を行いました。

狭い範囲だけでしたが、ほとんどの人工物を収集することが出来ました。

ここは鳥羽市にある答志島の海岸です。

答志島は伊勢湾の湾口近くにあり、伊勢湾全体の約半分のごみが流れ着くと言われています。

6月18日に行ったプログラムでは、

漂着ごみの清掃と、漂着物を使ったクラフト体験を行いました。

ごみだったものが作品に生まれ変わるのはうれしいものです。

写真の中央にキャタピラーのような跡があるのがわかりますか?

これはアカウミガメが産卵のために上陸した足跡です。

ウミガメが産卵に来る海岸にも漂着ごみはあり、

志摩自然保護官事務所では特にウミガメが産卵する海岸で漂着ごみ清掃を行っています。

海岸に漂着するごみの8割は自然系のごみです。

これを無くすことは出来ませんが、残り2割の人工物は私たち人間が排出したものです。

まずはごみを出さないような生活を、

そして次には清掃などの具体的なアクションを継続していきたいです。