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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ホトケドジョウの調査

2017年05月23日
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園パークボランティア連絡会では

志摩市阿児町にある農業用水路において

ホトケドジョウのモニタリング調査を平成17年から行っています。

ホトケドジョウは環境省のレッドデータブックで

絶滅危惧ⅠB類に記載されている魚で、

湧き水のあるような水辺にくらしています。

5月18日に今年の調査を実施しました。

調査は決められた地点において5人で一斉に10分間採集し、

採集された生物の種類や数を記録しています。

こんな狭い場所でも、きちんと5人で調査します。

これがホトケドジョウです。

これはドジョウです。

これはシマドジョウです。

調査では上記の3種類のドジョウの他に

カワムツやヨシノボリ、サワガニ、ヌマエビ、ヤゴなど

全部で50種類くらいの生物が確認されています。

しかし、この調査地では湿地の乾燥化が進んで

ホトケドジョウの生育地が消滅してしまった場所もあります。

継続調査の結果から、ホトケドジョウの数や生息地点の数は

減少していることが明らかになっています。

今後はこの調査結果を生息地の保全につなげていくことが課題です。