アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
それとこれとは別!?
2017年05月19日GWが明けて初夏を迎え渡り鳥が増えてきた藤前干潟からこんにちは。
アクティブレンジャーの吉塚です。
(岩場で休憩中のチュウシャクシギ)
今回はある日、稲永スポーツセンター近くにある干潟にやってきたチュウシャクシギという鳥のお話です。
夕方になってから3羽のチュウシャクシギがやってきました。
チュウシャクシギは1羽だけで過ごしていることもあるし、人から遠い所では安心するのかたくさん集まっていることも多くあります。
ちなみに私が近くでよく見かけるのはトリオでいることが多いです。
そしてこのトリオはどうやらここにたくさん棲んでいるカニたちを食べにやってきたようです。
チュウシャクシギはカニを丸呑みするのですが、器用にくちばしでカニの足を外して飲み込みます。
降り立ったらそれぞれにカニを探して、見つけては捕まえて、見つけては捕まえて食べてを繰り返していました。
じーっと観察していると。トリオの中の1羽が何か見つけたようです。
(左のチュウシャクシギが干潟の穴を覗いているようです。)
ちょっと深い穴かな?大物でも見つけたんでしょうか?
するとその様子に気付いたもう1羽が近づいてきました。
(右側のチュウシャクシギが気付いて左側のチュウシャクシギに近寄っていきます。)
その後、右のチュウシャクシギが左のチュウシャクシギに一気に近づいたかと思えば・・・・・・次の瞬間っ!!!!
・・・えっ!
・・・えぇーーーーっ!
そんな・・・。
微笑ましい仲良しトリオだと勝手に思い込んでいましたが・・・
見てはいけないものを見てしまった・・・という気持ちに。
ある場面になると性格が変わるというのは、すべての生きものに通じるものかもしれません。。
しかしその後はまた何事もなかったかのようにトリオで餌を探し始めました。
もしかしたらじゃれ合っていたのでしょうか?真相はわかりません。
このように生きものの感情や心情を知ることは(人間同士でも・・・)難しいことかもしれませんが、観察を続けているとなんだか思わずびっくりするような展開や共感してしまうことにめぐりあうことがたくさんあります。
また同じ種類でも1羽1羽で性格に違いがあるように思います。
ぜひ藤前干潟に来た際はじっくり1つの生きものを観察してみて下さい。
観察の楽しみを感じることができますよ♪