みなさん、こんにちは。 白山自然保護官事務所の周辺も新緑の季節となり、事務所横に生えているキリの花が咲きはじめました。 さて、今日は先月のお話をします。 4月25日、福井県勝山市小原地区で、勝山市立村岡小学校6年生によるミチノクフクジュソウ観察会が小原ECOプロジェクトなどの協力のもと実施され、白山自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーもお手伝いに行ってきました。 ところで皆さんはミチノクフクジュソウってご存知でしょうか? フクジュソウなら知っているという方もいらっしゃると思います。 私は今回の活動で初めて見ました。
ミチノクフクジュソウは福井県では勝山市小原地区にのみ生育する植物で、地元の方の手によって大切に守られています。 (ミチノクフクジュソウ。4月25日撮影)
フクジュソウとの見分けポイントは「がく」と「花弁(花びら)」です。 がくが花弁の半分程度の長さなのがミチノクフクジュソウです。
(ミチノクフクジュソウの花弁とがく。4月25日撮影) フクジュソウの場合は花弁とがくの長さが同じくらいだそうですよ。
村岡小学校の生徒は環境教育の一環として平成20年からミチノクフクジュソウ保全活動に参加し、花やつぼみの数などの記録と観察を続けています。
(花とつぼみの数を数える生徒。4月25日撮影) 5年生のときにも保全活動をしたという生徒たちは、初めてこの場所を訪れた私に、下草刈りや看板の設置なども行われていることを教えてくれました。 この春のミチノクフクジュソウのシーズンは終わってしまいましたが、来春も可憐な黄色い花をたくさんつけて、生徒たちを迎えてほしいですね。 このように白山周辺には地域の方が守る豊かな自然がたくさんあります。 登山はしないという方も、白山山麓に広がる自然を楽しみに遊びに来てはいかがでしょうか?
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