アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
3年目を迎える妙高戸隠連山国立公園
2017年03月27日今日が何の日かご存じですか???
そう・・・3月27日は妙高戸隠連山国立公園の誕生日です!
おととしのこの日は快晴でしたが、
今日は冬が舞い戻ってきたような寒さと白さです。
3年目を迎えるにあたって、この国立公園のこれからの意気込みをお伝えします。
今回は文字が多いですが最後までご覧ください。
3月16日に、妙高市の赤倉観光ホテルで
「妙高戸隠連山国立公園連絡協議会」の第2回総会が開催されました。
会議会場からはこの景色!絶景です!
この協議会はみんなで力を合わせて国立公園を管理運営していこうというものです。
"みんなで力を合わせて"というのは「官民協働」がひとつのキーワードです。
関係自治体や観光協会はもちろん、博物館や山岳関係者の方々も一緒になって
国立公園、ひいては地域をよりよくするめの議論を行っています。
今年は「国立公園を協働で管理運営する」ための目標や計画づくりを主に行いました。
まずは第1回の総会で、協議会全体で妙高戸隠連山NPが目指すべき目標・共通認識を確認・決定しました。
それが"ビジョン"です。妙高戸隠連山NPのビジョンはこちら。
■『温故知新、そして、日本一愛される国立公園へ』
これを基本理念に、妙高戸隠連山NPの魅力、役割、保全・利用の目標もビジョンとして定めました。
■魅力
「山岳信仰と人々の暮らし息づく、一目五山(ひとめござん)の風景」
■役割
「色鮮やかな自然があり続けることと、日本一の"自然✕文化"の遊学舎(まなびや)であること」
■保全・利用の目標
「先人が築き守ってきた自然と文化を、私たちが自信を持って子供たちに引き継ぐこと」
このビジョンを達成するためにどんなことをしていくのか。
その"行動計画"が今回の総会で決定されました。
行動計画は10年後に目指す状態を想定し、今後5年程度の期間に取り組む内容をまとめたものです。
■行動計画
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①生物多様性の保全
・市民や研究者、行政が一体となった活動
・科学的な知識の蓄積や共有
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②良好な景観形成
・妙高戸隠連山国立公園らし風景の発掘や保全
・歩きたくなる街への改善
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③ロングトレイルの設置
・コースの決定
・管理運営体制づくり
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④サイン(標識)の統一
・統一基準づくり
・基準に基づく標識の設置
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⑤登山の活性化
・一つの山域としての情報発信
・ガイド付き登山の推進などの検討
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⑦エコツアーの活性化
・多様なプログラムづくり
・質の高いガイド体制づくり
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⑧情報発信の強化
・国内外への魅力の発信
・国立公園指定5周年記念イベント
上記の取組を短中長期の目標をたてて推進し、
エコツーリズム推進全体構想の認定地域を目指していきます。
行動計画を具体的に進めていくために、来年度(H29年度)は3つの部会を設置します。