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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

鳥と私と藤前干潟

2016年11月18日
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

突然ですが、最近、私がはまっていることは、何でしょう?

といってもわかる訳がないですよね。

それは、鳥を見ること。

鳥獣保護区のARが何を言っているんだ?!とお思いでしょうか。

当然です。私もきっと、そう思ったと思います。

けれども、私は今まで海の勉強はしてきましたが、藤前干潟に来るまでは「鳥」を見る、

という経験はほとんどありませんでした。それに加えて、自然保護官事務所のある稲永ビジターセンターの隣には、名古屋市野鳥観察館があり、鳥で分からないものがいれば、野鳥館のベテランスタッフに聞くことが多いのです。

ところが最近、ひょんなことから、事務所のフィールドスコープを引っ張り出す機会があり、

平賀ARと巡視に行く時には双眼鏡だけでなく、このフィールドスコープを持ち歩くようになりました。

当たり前ですが、フィールドスコープでのぞく世界は、双眼鏡の時よりもぐっと鳥が近い!

鳥たちのちょっとしたしぐさや、飛び立つときの顔、などが良く見えます。

藤前干潟に来てから、1年半と少しになりましたが、ここにきて改めて鳥を見る楽しさに目覚め、藤前干潟の魅力を再認識している私なのでした。

でも、写真に撮るのは難しい!

というわけで、1116日に撮影した藤前干潟の鳥たち。

今までよりも、ちょっとだけ動きのある写真になったのではないかな?と思うのですが、いかがでしょうか。

ハマシギ3羽 ハマシギ(手前)とシロチドリ(奧)

<ハマシギ3羽 一心不乱>        <ハマシギ(手前)とシロチドリ>

ちょこちょこ動くチドリ類は、撮影が難しい!

ズグロカモメ ズグロカモメ

<ズグロカモメ ねらいを定めてっ!(左)・・・ あれ?すました顔?(右)>

ズグロカモメとユリカモメ ズグロカモメの飛び立ち

<ぴんぼけ:ズグロカモメ(上)とユリカモメ>  <ズグロカモメ 飛び立ち>

今回見られた鳥の情報

※ハマシギ(チドリ目シギ科) 準絶滅危惧種

※シロチドリ(チドリ目チドリ科) 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

※ズグロカモメ(チドリ目カモメ科)絶滅危惧Ⅱ類(VU)

※ユリカモメ(チドリ目カモメ科)

写真にはありませんが、カモ達も沢山、飛来してきています。

雄は換羽して綺麗な羽色になってきていますよ。

干潟の鳥は遠いところにいるし・・・

鳥を見るのは良くわからない、という方は、ぜひ今週末の環境学習プログラムにご参加ください!

稲永ビジターセンターが今季開催している環境学習プログラムは、初心者の方を対象としたプログラム。

テーマは、「干潟の世界はじめの一歩」なのですが、次回は「鳥編」なのです!

この時期に沢山やってくるカモを見る講座です。

気負わず参加出来るプログラムですので、ぜひご参加くださいね。

●藤前干潟へ行こう!干潟の世界へのはじめの一歩~トリ編~

 冬になると藤前干潟にはカモが沢山やって来ます。

 群れで行動することが多いカモですが、その中にはカップルがいたり、

 1羽だけちょっと違うカモが混じっていたり、そんなカモを探してみましょう。 

 日 時:平成28年11月27日(日) 10:30~12:30

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

定 員:20名(先着順)

 参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

★その他、藤前干潟の環境学習プログラム 今後の予定★

●石ころ干潟観察会~漂着物で工作!~

 藤前干潟の石ころ干潟には、生きもの以外にも見つかるものがあります。

 それが漂着物。

海岸に流れ着いた漂着物を拾ってきて工作してみよう!

 日 時:平成28年12月3日(土) 13:00~15:30

 場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前二丁目202番地)

定 員:20名(先着順 11/19より受付開始)

 参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

 申込み・問合せ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

★藤前干潟のイベント情報は下記HPでチェックしてください!

http://chubu.env.go.jp/wildlife/fujimae/event/index.html