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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

押渕湿原の自然を学ぼう

2016年10月11日
伊勢志摩国立公園

度会郡南伊勢町の押淵地区には約5haほどの湿原(湿地)があります。

ここは希少な水生植物やトンボ類の生息地ですが、

地元でもあまり知られておらず保全の手も入っていません。

 

このままでは湿地の乾燥化が進んで植生が遷移し、

貴重な自然環境が失われてしまうことを危惧して、

南伊勢町、環境省、横山ビジターセンターなどでプロジェクトチームを作り

普及啓発に取り組むことになりました。

 

具体的な取組は、

1.押渕湿原で自然観察会の実施

2.主に地元住民を対象としたレンジャー出前講座の実施

3.押渕湿原の写真と伊勢志摩国立公園の昆虫標本の展示

の3部構成で、10月2日(日)に1と2を、10月3日に3の設営を行いました。

 

1.自然観察会では主にバッタやトンボなどの昆虫と植物を観察しました。

 

トノサマバッタとウスバキトンボを観察しています。

 

日本一美しい赤とんぼと言われるミヤマアカネです。

 

押渕湿原にはたくさんのヒメコウホネが生育していますが

ここはハンノキなどに被陰されていて元気のない場所です。

 

2.出前講座は地区の公民館で行いました。

 

南伊勢町の町長をはじめ、副町長、教育長などにも来ていただきました。

 

約50用意していただいた席がほとんど埋まり、

地元での関心の高さが伺えました。

 

3.南伊勢町「愛洲の館」ロビーで押渕湿原の写真と伊勢志摩国立公園の昆虫標本の展示を行いました。

 

写真30点、昆虫標本約2300点を10月31日(月)まで展示しています。

ロビーなので自由に見学ができます。

 

今後も押渕湿原での自然観察会や生物調査を継続して行い、

地域の方々とともに保全に取り組んでいきたいと思っています。