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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

広がる取組の輪-学生ボランティアによる外来種防除作業-

2016年09月20日
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

この夏、自然公園財団草津支部のご指導の下、国士舘大学21世紀アジア学部の学生によるボランティア活動が草津町の『西の河原園地』を中心に行われました。

今回の主な活動内容は"外来種対策"でした。西の河原園地には特定外来生物に指定されている"オオハンゴンソウ"が繁茂しています。

【オオハンゴンソウ】


この場所では、6年ほど前から環境省と自然公園財団で主催する防除活動に関係各所にもご協力頂きながら取り組んでいますが、なかなかの長期戦となっています。

そのような中、学生によるおおよそ1ヶ月間のこの防除作業は、オオハンゴンソウの増殖を抑え、地域のあるべき姿の保全に一役買ったのではないかと感じています。

地味ですが、体力と精神力を要するこの作業。泥にまみれながらも一生懸命に活動へ取り組んでいた学生さんに感謝です!ありがとうございました!!


【引き抜き作業】


【乾燥作業】


ちなみに、この活動で防除されたオオハンゴンソウの最終駆除数は1,290kg!!

改めて、大量のオオハンゴンソウが生育していたのだと驚きました。


また、この活動の他に、高山植物の保護パトロール、地元の子どもたちを対象とした自然観察会の開催や利用者案内なども行ったそうです。

この経験が、活動に参加されたみなさんにとって、国立公園を始めとした地元地域の自然環境などについて考えるきっかけとなれば幸いです。


【西の河原園地に咲くノハラアザミを吸密するアサギマダラ】