アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
干潟の泥で遊ぼう!
2016年08月10日皆様こんにちは。
アクティブレンジャーの平賀です。
藤前干潟ふれあい事業の「干潟の泥で遊ぼう」が8月3日(水)に行われました。
当日に雨が降ったりしないか、きちんと潮が引いて干潟は出るだろうかと
どきどきしながらついに迎えた8月3日・・・。
やったー! 無事に晴れました!!! 良かった!!!
実は前日に警報が発令されるレベルの大雨が降り、
帰宅途中に電車は止まるし、というなかなかの悪天候だったのです。
そのような状況だったので、たとえ晴れても雨による増水なども心配をしていましたが、
そんな心配はよそに無事にゆっくりと干潟は現れて、参加者30名全員で干潟に入ることができました。
みんなでみお筋を渡り・・・
干潟に上陸した後は、班に分かれて干潟と干潟に棲む生き物を
じっくりと観察・体験する干潟ビンゴをしました。
今回は参加対象者が小学校1年から3年ということもあって、
とにかく「泥で遊びたい!」という子供達・・・。
と思いきや、一緒に入ってもらっている保護者の方達も干潟の泥に触れたことを
とても楽しんでいらっしゃった様子でした。
藤前干潟は昔、牡蛎の養殖をしていたこともあり、
現在も干潟入り口のみお筋には蛎殻があちこちに確認できます。
これを踏むと怪我をする恐れもあるので、通り道の部分の牡蛎を網でさらってから
基本的に靴下やマリンソックスなどを履いて干潟に入ってもらいます。
これにより、直接足の裏で砂の感触を感じることは少ないのですが、
足がゆっくりと埋まる感触は干潟ならではです(足を取られるので注意も必要です!)。
頭の上には広い空、遠くまで見える干潟越しに浮かぶ名港トリトン、
たまにウミネコが近くまでやってきたりもして、
名古屋という大都市の中での解放感を感じながらゲームをしたり、
泥を掘ったり、生き物を見つけたりして皆で楽しみました。
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さて、この前日にも干潟に入り、雨の日プログラム用に散々「ヤマトシジミ」を探しに、
干潟から出てくる生き物はソトオリガイやゴカイなどで、
目的のヤマトシジミは殆ど取ることができなかったのです(生き物は後でリリースします)。
しかし、今回は干潟の上でも場所が少し新川の寄りだったため、
なんとヤマトシジミがざくざくと出てきました。
同じ干潟の上でも環境は様々で、少し場所がずれるだけでも生息する生物が違うようです。
干潟と一言でいっても、季節によって、また場所や環境によって全然生息している生物は違うので、
生き物大好きな子供達には、是非、いろんなイベントに参加して
その都度新しい発見をしてほしいと思います。
さて、参加者の殆どの方が干潟に入ることが初めてだったこの日、
楽しかった干潟での泥遊びがあっという間に過ぎ
「時間が短い!」という声を聴き後ろ髪を引かれながらも
約1時間の干潟体験は無事終了しました。
とにかく晴れて良かった!イベントデーでした。