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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第2回JPR開催報告

2016年08月03日
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

第2回目の子どもパークレンジャー(略称:JPR)は、17人の子どもたちと共に「高山蝶の保護」についてLet's learn

本日の講師は、子どもたちが次々見つけてくる昆虫の名前を言い当ててしまう"昆虫博士"こと群馬昆虫学会の久保さんと生田さんです。


長野県東御市の池の平湿原にて、実際に高山蝶を観察しながら、高山蝶について学びます。まず、調査地についてのルート確認。

これから歩くルートの把握はとっても大切!みんな真剣に耳を傾けていました。


お~っと!さっそく何かを発見との情報!!

なになになーに??


オレンジに黒い斑点のような模様の付いたチョウチョ "コヒョウモン"が出迎えてくれました。

幸先、良い感じ♪ちなみに、日本固有の蝶は約250種類いるとのこと。

今回は、その内の何種類が見られるかな^^楽しみだね。


子どもたちからは「チョウチョってヒラヒラ泳ぐみたいに飛んでいてかわいいね」といった意見も聞かれました。 "泳ぐみたい"との表現に、海の中にチョウチョが泳いでいる風景を思い浮かべ、ちょっと面白く不思議な感覚になりました。


その山の海の中には、チョウチョをはじめとした多くの昆虫を確認することが出来ました。

そんな中、「変わったチョウチョを発見!」との情報が!!

どれどれ・・・


本当だ!右側の羽が小さく縮れています。

久保さんにご確認いただいたところ "羽化不全"という状態で生まれてきてしまった個体だそうです。

羽化不全が発生してしまう原因として考えられることは、遺伝子の異常や栄養不足、その時の環境の影響など様々な要因があるそうです。

この個体の他にも、羽化不全の状態の甲虫も発見されました。今年の春先の気候変動が大きかったことが影響しているのでしょうか・・・。自然界で生きていくことの難しさを感じました。


道中に様々な生きものを見つけながら、ようやくチョウチョの群生地に到着!!

いた!いた!!ミヤマモンキチョウを発見です^^

到着時は日照が十分でなく、気温が低かったためチョウチョの動きが鈍く・・・

ちょっと離れたところに留まっているミヤマモンキチョウをみんなで観察。

そして、この周辺になぜ、ミヤマモンキチョウが多く生息しているのかみんなで考えました。実は、ミヤマモンキチョウの幼虫の食草であるクロマメノキの群落があるためなのです。生きていくための自然環境が整っているからこそ、そこに暮らし命を紡いでいけているんだなぁと感じました。


チョウチョの生息する環境には、多くの花々が咲いています。チョウチョが舞う様子もまたその景観に花を添え、より一層素敵な自然景観を演出しています。

しかし、近年の地球温暖化などによる生息環境の変化、愛好家や販売業者らによる卵や幼虫・成虫の捕獲などにより、個体数が減少している現状があります。

そこで、"あるべき自然"を守っていこうと、高山蝶の生息環境保全やパトロールなどの活動が地域主体となって日々行われています。


現地調査でミヤマモンキチョウをはじめとした様々なチョウチョや昆虫が暮らしている環境を確認した後は、鹿沢インフォメーションセンターに戻り、調査して分かった事や感じた事について、まとめ作業を行いました。

みんなどんなことを感じ・考えてくれたかな~o(^-^)o


いよいよ、発表です!

今回のJPR活動目的と実際に行った作業内容についてまとめられていました。


「ふだんはできない保存活動ができて楽しかった」「レンゲツツジの花を見るのは初めてだったのできれいだった」「もっとミヤマモンキチョウのえさが育つのをふやしてほしい」などの感想も発表してくれました。

JPRのみんなにまとめてもらった"活動新聞"については、今後様々な施設での展示を予定しています。

展示の際にはこのアクティブ・レンジャー日記でご連絡いたしますので、是非会場に足をお運びください^^


楽しい思い出になっていたら嬉しいな♪

2日間のJPR活動、お疲れさまでした(ノ´∀`)

最後にみんなで、はいポーズっ☆