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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

Let'sパーティー!-"彩りの季節"到来-

2016年06月09日
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

関東甲信地方が梅雨入りしたとのことですね。

確かに、雨が降ることは無いながらも、スッキリしない天気が続いてはいました。

しかし、梅雨入りとは・・・なんだか、あっという間に春が通り過ぎた気がします。


さて、そのような状況はありますが、山々ではパーティーの準備が整いつつあるみたいです。ちょっと、パーティー会場を覗いてみましょう!

現在のパーティーの参加者についてご紹介いたします(´▽`)

【ミツバツチグリ】

葉が3枚あり、根が太く膨らむ形を栗にみたて呼ばれたそうです。

花も丸くクリッとした印象で、かわいいですよ^^


【ショウジョウバカマ】

花を能楽に登場する猿-猩々(しょうじょう)-の赤い顔に、葉を袴に見立て名付けられたそうです。

猿の顔・・・きっとモッサリしたお猿さんからイメージされたのではないでしょうか。


【ミツバオウレンの群落】


【ミツバオウレンのアップ】

葉が3枚あり、根っこは黄色く横に伸びて群落を形成する事から名付けられたそうです。

花に見える白い部分はガク片で、花弁は黄色い部分です。何とも不思議な花の付け方ですね。


【イワカガミ】

光沢のある丸い葉の様子から名付けられたそうです。

花が終わった後も、その葉の存在は目立つように感じます。群生していることも多いので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。


【ツバメオモト】

葉がオモトという植物に似ており、結実色が紫でツバメの頭に似ていることから名付けられたそうです。

白根山や浅間山はこれからが花のシーズンとなるそうですよ。


【シロバナエンレイソウ】

エンレイソウが薬草として利用されていて、深山に生え白い花を付けることから名付けられたそうです(通常のエンレイソウは褐色)。

すっと伸びた茎に、大きな葉っぱが3枚。そこにチョコンと乗ったお花がかわいらしいです。


どのお花も素敵な装いでしたねっ☆

これからより一層華やかな状況となる事でしょう。楽しみですね^^


なお、今年は例年よりも、お花の開花が全体的に早め傾向です(2週間程度)。

ただ、暖かな気候に誘われて花芽を開き始めたものの、ここ数日の寒さで霜が降り開花できず仕舞いだったものも目にしました。

これから気候の大きな変動がないことを祈りつつ、素敵な姿と彩りで楽しませてくれることを期待したいと思います(o´∀`o)


※名前の由来には諸説あります。今回、ご紹介させて頂くにあたり自然公園財団草津支部にご協力頂きました。ありがとうございました!!