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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

変化に富んだ5ヶ月間 谷川・苗場の移り変わり~秋編~

2016年03月22日
谷川 小竹俊平

みなかみは梅の花が満開です。最近今年初めてウグイスのさえずりを聞きました。時々寒の戻りがありながらも、春はもうすぐそこまで来ているようです。

今回は夏編に続き、秋(9月から11月まで)のまとめをお送りします。

                                                    

9月は雨の日が多く、他の月より出かけられませんでしたが、数少ないチャンスの中、谷川岳で紅葉シーズンの始まりや秋の高山植物を発見し、秋への移り変わりを感じる月でした。以前記事にもしましたが、紅葉を初めて見つけたのは9/24、谷川岳山頂(トマノ耳、オキノ耳)でした。天神尾根でも所々色づいていたので山頂はちゃんと色づいているのでは、と思いながら登って行きましたが、その通りで驚きました。その後10月にかけて徐々に紅葉ゾーンが下がっていきましたが、てっぺんが色づくタイミングに巡り会えて良い思い出になりました。

                                            

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10月の山は紅葉のピークで、平日も多くの利用者が訪れ、山が一番利用者で賑わった月であったような気がします。紅葉というと、真っ赤なカエデの葉が代表的ですが、樺の木やナラ、カラマツなど、ほかの木の葉の黄色やオレンジの美しさにも気付けました。また、紅葉の写真は、少しでも雲がかかると暗くなってきれいに映らないので、写真で伝えるのがなかなか難しいなと思いました。やはり、紅葉は本物を目で見てもらうのが一番ですね。

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11月の山は紅葉シーズンの終了と共に静けさに包まれていきました。晴れた昼間でも刺すように冷たい風と、落葉して見通しがきくようになった森が印象的でした。左上写真は谷川岳登山指導センターの閉所式の様子です。一方、雪不足でなかなかスキーシーズンに移行できないでいる最中、かぐらスキー場で雪がなくてもスキーができるスノーマットゲレンデがオープンしたのも印象的でした(右下写真)。

                                                            

                                                     

このように振り返ってみると、同じ谷川岳・苗場山でも、5ヶ月間という短い時間の中で色々な顔を見せてくれたように思います。色々な山に登るのも良いですが、同じ山を色々な時期に登るのも新しい発見があって、面白いかもしれませんね。