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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

出前授業@越賀小学校(冬)

2016年01月26日
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

1月20日に志摩市立越賀小学校で出前授業を行いました。

四季の自然を記録する活動の4回目の授業(冬)です。

今回のテーマは「海藻」です。

 

海藻はワカメやヒジキなど食卓でもおなじみですし、

越賀小の出前授業では春の磯でフノリを観察したり、

秋に漂着物の海藻を拾ったりもしました。

そんな海藻ですが、じっくり観察してみると面白い発見があるのです。

 

まず、海藻にはいろいろな色がありましたが、

大きく茶色(褐色)、赤色(紅色)、緑色の3つに分けることが出来ます。

  

 

次に、海藻の体は、「根」「茎」「葉」に分けられるものと、

はっきりとは分けられないものがありました。

「根」は海底の岩などに固定するためのもので、

陸上植物のように水や養分を吸収するためのものではありませんでした。

また、海藻には「うきぶくろ」を持ったものがあり、

海中で立ち上がることが出来るようになっているのです。

 

最後に、茶色の海藻をお湯につけてみると緑色に変わることがわかりました。

みんなワカメが緑色に変わることは知っていたようですが、

実際に目の前で変色した様子を見て驚いているようでした。

 

海藻や海草が海中にしげる場所を「藻場」と呼びます。

伊勢志摩国立公園には藻場が多くあり、

そこが魚の住みかや貝などの食物になっているのです。

漂着した海藻から海中の環境や地域の豊かさを知ることが出来ました。

 

 

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