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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

谷川岳冬の動物②

2016年01月18日
谷川 小竹俊平

こんにちは、冬の寒さが身にしみるみなかみです。1/13に谷川岳山麓部の巡視に行きました。

↑土合から谷川岳の中腹に伸びる舗装路(マイカーは入れません)の様子です(1/13)。

舗装路から湯檜曾川沿いにかけて3050cm位の積雪で、深いところでは1mを越えており、足が膝の上まで雪に埋まる所も多くありました。

 

さて、今回も前回に引き続き、冬の谷川岳で出会った生き物を紹介します。

↑沢の近くの雪の上を活発に動き回る虫を見つけました。調べてみると、名前はセッケイカワゲラといい、「雪虫」とも言われています。多くの生き物が活発になる春~秋は川底で休眠し、逆に多くの生き物が寝静まる冬になると川から地上に出てくるそうです。そんなセッケイカワゲラの、人間で言う「昼夜逆転の生活」ならぬ「夏冬逆転の生態」には、生物多様性を感じさせられました。

↑一方こちらは湯檜曾川の土合橋付近。川の音の合間に猫のような鳴き声が聞こえたので、目を凝らしてみると対岸にキツネ(ホンドギツネ)を見つけました。キツネが小走りで川沿いを上流に進んで行くので、慌ててこちらも追跡。12月にカモシカを見つけた場所の近くでなんとか追いついて撮影できました。ホンドギツネの繁殖期は12月から翌年の2月。聞こえた鳴き声は、親子で呼び合う声だったのかもしれないですね。

↑こちらは最初の写真で紹介した舗装路でのこと。帰り際に来た道を戻ってみると、雪の上にブナの実の皮や殻斗が散らばっていました(左写真の黒い粒)。最初に通った時は見なかったので、不思議に思っていると、「パリパリ、カチカチ」という音が上から聞こえました。見上げると、ヤマガラの群れがブナの枝に止まっていました(右写真)。どうやら彼らがブナの実を割って食べていたようです。ブナの実は去年の秋にたくさん落ちていましたが、まだ食べる分が木の上に残っていたのに驚きでした。

                                                     

冬は生き物が寝静まる季節と思っていましたが、意外に生き物を見つけられる季節だと思いました。冬山に入るときは、ちょっとした目に映る物、耳に入る音に気をつけてみてください。そこに生き物との出合いがあるかもしれません。