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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

寒さに負けないたくましさ 谷川岳冬の動物

2015年12月22日
谷川 小竹俊平

こんにちは、12/19には麓も降雪しましたが、麓で積雪はほとんど見られないみなかみです。

↑12/10の土合の谷川岳山岳資料館前の様子です。土合にある谷川岳山岳資料館と谷川岳登山指導センターは現在閉館しており、少し静かな雰囲気になった土合です。

静かな冬の谷川岳で、生き物たちは寒さに負けず暮らしています。

今回は冬の谷川岳で出会った動物を紹介します。

                                                 
土合橋から湯檜曾川沿いを上流に歩いて20分くらいの所で、ニホンカモシカに出会いました。

対岸の急斜面からじっとこちらを見つめ、微動だにしません。

しばらくにらめっこしていると、警戒を解いたのか、おもむろに口をモグモグ動かし始め、ゆっくりと斜面を登っていきました。食料が乏しい中、余計なエネルギーを使わないように意識した動きにも見えました。

                                                

一方こちらは良く晴れた日の朝のこと、土合から一ノ倉沢まで通じる舗装路にてキツツキを見かけました。

「ドツ、ドツ」と何か鋭利な物を木に打ち付けるような音が聞こえたので、ふと見上げると、キツツキ(アカゲラ)がブナの木の枯れた部分を盛んにつついていました。どうやら木の中にいる虫を探していた様です。キツツキは冬の森でも食料となる虫を捕まえられるので、その土地にとどまることができるのではないでしょうか。

                                                  

冬山でも、穏やかな天気の日なら生き物を見つけられるかもしれません。見かけたときはそのたくましい姿を静かに見守ってください。