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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

出前授業@志島小学校(秋)

2015年11月24日
志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

11月16日に志摩市立志島小学校で出前授業を行いました。

学校近くの海岸で春には海浜植物を、夏には磯の生物を調査しました。

3回目となる秋の授業では「海岸の漂着物」がテーマです。

 

志島の海岸にはどのような種類の漂着物があるのか、

まずはみんなで拾い集めます。

 

海岸漂着物の観察は先日、志摩市立越賀小学校でも行い、

どこから来たのかを細かく分類して記録しましたが、

今回は人工物と自然物の2つだけに分けて記録をしました。

 

【人工物】

ペットボトル、プラスチック容器、サンダル、空き缶、空き瓶、浮き、ロープ、杭、ライター、ハブラシ、ろうそく、カプセル、ボール、人工芝、ペン、タバコのフィルター、コンクリート片、

 

【自然物】

木片、竹、クルミの種子、マツボックリ、ツバキの果実・種子、シロツブの種子、ぎんなん、モモタマナの種子、ドングリ、海藻(アラメ、ホンダワラ類)、カイメン類、シロガヤ、軽石、貝殻(タカラガイ、ホラガイ、サザエ)、イカの甲、カニの仲間、ハラビロカマキリの卵、

 
拾い集めている時はペットボトルやプラスチック製品などの量が多く、

種類も多いような印象を持ちましたが、

記録を見ると面白いことに自然物の種類が多いことが分かりました。

 
海岸の漂着物を観察すると、その地域の自然を知ることが出来ます。

今回調査をした志島の海岸では、

山や森から来た自然物の種類が多かったことから、

周囲に豊かな自然があることがうかがえました。

 

拾い集めた人工物は学校まで持ち帰り、ゴミとして処分しました。

児童の感想をみるとゴミの多さが印象に残ったようでしたが、

同時に自然の豊かさについても気付いてもらえれば良かったと思いました。

 

次回の冬の授業ではこれまで3回のまとめとなるような内容を予定しています。

学校の先生方、児童のみなさん、どうもありがとうございました。

 

 

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