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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

妙高山の登山道整備とイベントのお知らせ

2015年11月17日
妙高 アクティブ・レンジャー 帖地千尋

妙高高原からこの秋行われた登山道整備についてお知らせします。

妙高山の登山道において光善寺池から風穴への道は洗掘が進み、これまで非常に歩きづらい箇所が数カ所存在していました。登山道自体が雨水の通り道になってしまうため、すり鉢状となり、排水されない水によって泥濘化してしまう為です。粘土質の土壌と相まって雨天時や下山時に苦労された方も多かったのではないでしょうか。

登山道整備前の様子。歩きづらい。

10/7時点での様子。かなりU字に掘れてしまっています。

特に進行のひどかった場所3カ所について環境省のグリーンワーカー事業で整備を行っていただきました。

登山道整備中のようす。道幅にあうよう材を調整しています。

パズルのように木を組み合わせてステップを組み上げます

倒木や浮き石などの自然素材を利用してステップを設置していきます。

一段、 一段組み上げて完成したのがこちら。

整備後のようす。ステップが設置されました。

ステップ設置箇所下部のようす。

以前は足の置き場に迷い、おそるおそる足を出していた場所でしたが、現在合計50段のステップが設置され、とても歩きやすくなりました。

とは言え、今妙高山は冬へと向かっています。11/13時点では燕温泉~源泉小屋間の舗装部分で朝方凍っている箇所や

源泉小屋へ続く道。霜が降りている。舗装部分には氷が。

湯道分岐~胸突き八丁間では降雪が残っており、凍って滑る岩もありました。

雪が積もる道。氷につつまれた岩も。

光善寺池には氷がはっていました。

氷のはる光善寺池

山へおでかけの際は十分な情報収集と装備をお願い致します。

つづいてイベントのお知らせです。

妙高戸隠連山国立公園誕生指定記念シンポジウムまであと3日と迫りました。こちらは妙高戸隠連山国立公園の誕生を記念して、妙高市にてシンポジウムを開催されるもので、登山家としても知られる女優の市毛良枝氏の基調講演や、様々な分野の方が国立公園の将来を語るパネルディスカッションを実施します。同時に今年9月に決定したシンボルマークの表彰式も行います。シンポジウムの最後には、宿泊券や温泉チケットなどが当たる抽選会もありますので、是非足をお運びください。

1.開催日

平成27年11月20日(金)午後1時から16時45分まで(開場12時30分)

2.開催場所

  妙高市文化ホール(新潟県妙高市上町9-2)

3.主催等

  主催:環境省、妙高市、(財)自治総合センター

  後援:総務省、新潟県、長野県、糸魚川市、長野市、信濃町、飯綱町、小谷村

4.実施内容

(1)基調講演

○講師:女優 市毛 良枝氏

○タイトル:「山から広がる人とのつながり」

○内容:女優で登山家としても知られる市毛さん。登山をきっかけに環境問題にも関心を持ち、99年には環境省の環境カウンセラーに登録されています。ご自身の体験に基づく山と人、そして国立公園とのつながりについての講演です。

(2)表彰式

○妙高戸隠連山国立公園シンボルマーク表彰

○自然公園関係功労賞者環境大臣表彰

(3)パネルディスカッション

○テーマ:「妙高戸隠連山国立公園の可能性」

○コーディネーター:信州大学地域戦略センター長 笹本正治氏

○パネリスト:

・環境省自然環境局国立公園課長 岡本 光之氏

・妙高自然ソムリエ、登山ガイド ウイリアム・ロス氏

・長野県環境保全研究所主専門究員 富樫 均氏

・温泉エッセイスト 観光庁VISIT JAPAN大使 山崎まゆみ氏

・元冬季オリンピッククロスカントリースキー代表 横山 寿美子氏

(4)抽選会

○妙高戸隠連山国立公園に関連する宿泊券や温泉チケットなどが当たる抽選会を実施します。

5.参加費:無料

6.定員:1000名。スムーズな入場のためできる限り入場整理券をご利用ください。配布場所は妙高市役所HPにてご確認ください。