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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

奥志賀渓谷を少しだけ

2015年09月10日
志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、今回は長野県栄村の奥志賀渓谷(おくしがけいこく)の話題です。

ここには遊歩道の利用者数をカウントする機器を設置しており、機器の状態の確認とデータ回収を行いました。

奥志賀渓谷は、長野県山ノ内町志賀高原の高天ヶ原(たかまがはら)を源流とする雑魚川(ざこがわ)がつくった渓谷です。このため、雑魚川渓谷とも呼ばれます。栄村地内ですが「奥志賀」という名が付いています。

奥志賀渓谷の見どころの一つは渓谷の景色です。「グリーンタフ」と呼ばれる緑色凝灰岩の岩盤の上を川が流れます。このグリーンタフは一枚の岩盤だそうです。

また、滝もいくつかあります。写真は「大滝(おおぜん)」と呼ばれる、約30メートルの落差がある二段滝です。

渓谷の林は、幹の太いブナやミズナラの林です。紅葉は10月中旬頃です。

奥志賀渓谷の概略図を載せます。今回歩いたのは、右側の駐車スペースから大滝に向かうコースで、距離は往復で約1.5kmです。この区間を歩く際の注意点は2つで、一つはぬかるむ箇所に敷いてある木道が湿っていると滑りやすいこと、もう一つは大滝付近の傾斜が急なので足場を確かめて歩くことです。

なお、左側の駐車スペースから右側の駐車スペースまでの距離は片道約2.5kmで、コースタイムは1時間10分です。

さて、林の中にはキノコが何種類か生えていました。名前は分からず、食毒も不明です。

奥志賀渓谷の紅葉は10月中旬ですが、志賀高原の標高の高い所では9月下旬から紅葉が始まります。紅葉の志賀高原にもお出かけください。