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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

奥深い渓谷 清津峡

2015年08月05日
谷川 小竹俊平

こんにちは、谷川の小竹です。

7/15、新潟県十日町主催の清津峡の登山道のパトロールに参加しました。

清津峡は新潟県十日町市中里地域、湯沢町にまたがる渓谷で、清津峡温泉は日本三大峡谷の一つとして知られ、渓谷の断崖絶壁と水量豊かで青く澄み渡った渓流が魅力です。

以下、清津峡登山道の様子をご紹介します。

スタート地点の清津峡温泉から急登が続きます。ナラ枯れが多く大きな倒木も多いです。↓

基本は樹林ですが、清津峡を眺められるポイントが時々あります。

因みにこのコースは昔炭焼きの為に拓かれた道も含まれているらしく、炭焼き窯跡も途中で見られます。

登りきると日向の肩に出ます。視界も開け、一休みするには最適です。

ここから先は落石しやすい急斜面でロープやはしごが続き、道が細く険しい道が長く続く上級者向けコースです。上級者でない方は日向の肩で清津峡温泉に引き返しましょう。

日向の肩直後からロープの急な下り坂が始まります。ロープは地元消防の方などが必要に応じて整備していますが、ロープの張り具合を確かめながら下るようにしましょう。落石にも要注意です。↓

長い下りの末、足尾沢橋で清津川に出会いました。

冷たい渓流で空気はヒンヤリ、気分もスッキリしました。↓

しかし奥深い清津峡登山道、ここでまだ中間の少し前です。更にここからアップダウンを繰り返します。

高石沢。水量が増えた場合は少し上流に登って渡渉します。沢の石は滑りやすく、橋もありません。↓

鹿飛橋。ここから先は道が徐々に広く、平坦になっていきます。上級者でない方は湯沢町八木沢からここまでのコースを利用してください。↓

ブナ林や清津川を眺めながら長い平坦な道を行きます。↓

長旅を労うように湧出る水。疲れた体においしい水がしみわたります。

ゴールの八木沢までもう少しです。↓

この日は全行程を歩き切るのに実動タイムで10時間近くかかりました。

清津峡登山道の全てを歩き通すのは、難所が連続する長丁場で上級者向けです。

上級者でない方も清津峡温泉~日向の肩と八木沢~鹿飛橋までは、渓谷の山歩きを楽しめますので是非お出かけください。