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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

志賀高原の「子どもパークレンジャー」第2回

2015年08月25日
志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

8月9日は「子どもパークレンジャー事業」第2回を長野県高山村で行いました。山ノ内町と高山村の小学生を対象にした催しで、全2回のうち第2回です。

今年度の「子どもパークレンジャー事業」は、国立公園であり、志賀高原ユネスコエコパークにもなっている場所を自然保護官(パークレンジャー)と一緒に歩き、自然観察を通して、自分たちの住んでいる地域の自然環境を知ってもらうプログラムを組みました。テーマは「人と自然との共生」です。

第2回は高山村の4か所を散策しながら、「自然のめぐみを活かした生活」について地元の方の話を聞きました。

■笠ヶ岳

<最初に笠ヶ岳(地元の方は「かさだけ」と呼ぶ)に上りました。第1回で歩いたところを遠望することと、高いところから周辺の山々(地形)を見ることが目的です。>

<山頂ではトンボがたくさん飛んでいました。捕まえたくなりますよね。何度か挑戦するものの、残りわずかな距離で飛び立たれ、捕まえられませんでした。帽子は参加者に渡したグッズの一つです。>

■山田牧場

<牧場の一部を見ながら、牧場組合長から話を伺いました。標高の高いところにあり、自然の地形を活かした牧場であることが、質の良い牛の生産につながっている、とのことでした。標高、地形という自然のめぐみを利用しています。>

■お昼休みに

<牧場に太く高い木があります。上りたくなりますよね。大人に助けてもらい、枝に腰かけられるところまで上っています。上った子の感想は「思ったより高くて、怖かった」でした。自然のめぐみを活かした遊び。>

■雷滝(かみなりだき)

<高山村の名所の一つである「雷滝」。裏見の滝とも呼ばれるとおり、滝の裏側を通ることができます。名前の由来は、雷のような音を立てて水が流れ落ちるため。この涼しさを味わえるのも自然のめぐみです。>

■舞の道遊歩道

<松川渓谷沿いにいくつかある遊歩道の一つ「舞の道(まいのみち)遊歩道」。信州高山村古道復活の会の会長から、この木は、こういうことに利用できるなど、昔の人が自然のめぐみをどのように使っていたかを伺いながら歩きました。この道は、昔は自然の産物の採取や運搬のために利用し、現在は遊歩道として利用しています。>

■今回の感想

・笠ヶ岳からの景色がよかった

・雷滝の迫力、水しぶきがすごかった

・ヒカリゴケを今日も見ることができてよかった

■全2回を終えて、参加した子どもは晴れて、「子どもパークレンジャー」として正式に任命されました。

この事業が、自分たちの町、村の自然環境に興味を持つ機会となればと思いました。

○太字が今回観察した場所。右から、笠ヶ岳、山田牧場、雷滝、舞の道遊歩道の4か所。山田牧場は積雪期はスキー場になります。

○第1回の出発地の木戸池の場所を参考に載せました。

○松川沿いには、雷滝のほか、「七味大滝」、「八滝」などの滝や、温泉がいくつもあります。