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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

夏の息吹 大源太山(湯沢町)

2015年07月28日
谷川 小竹俊平

こんにちは、谷川の小竹です。

夏を迎え、山でもいろいろな生き物が活発に活動しています。

今日はそれをよく感じた湯沢町の大源太山に歩道調査へ行った時のことを書きます。

谷川山域には二つの大源太山がありますが、今回登ったのは谷川岳馬蹄形縦走路の近くにあり、麓にある大源太キャニオンは新潟県湯沢町が誇る観光地の一つです。

大源太山ではたくさんの生き物に出会いました。その一部を紹介します↓

急登の樹林帯の途中、スズメバチに付きまとわれました。

最初は挨拶代りと言わんばかりに私の頭に体当たり。その後は私と木村レンジャーの周りをブンブン飛び回り、時々木村レンジャーのザックに停まってひと休み。それが10分くらい続きました。

近くに巣があったのでしょうか。写真がなくてすみませんが、スズメバチにはくれぐれも注意しましょう。

 

切り立った尾根道の途中、ニホンザルの群れに遭遇しました。

ガスの濃い中、犬の吠える様な鳴き声が聞こえるなと思ったら、谷下の白樺に飛び移るサルが数匹、10m位先の狭いコース上には小ザルとボスザルと思われる大ザルがでんと構えています。

先に進めず困りましたが、しばらくして道を開けてくれてくれました。

よい写真がなくてすみませんが、コース上にあったサルのフンがこれです↓
見つけたらサルが近くにいるかもしれないので注意しましょう。

 

大源太山山頂の様子。無数のトンボが飛び交っています。ハエやブヨを食べてくれます↓

 

稜線のニッコウキスゲ。コース沿いに咲き乱れ、見事なニッコウキスゲロードを作っています↓

 

ササが刈り払われた稜線にいたアカアシクワガタのメス。近くのナラの木から出てきたのでしょうか↓

 

他にもヘビやキジなど、いろいろな生き物に出会いました。

夏山は生物の多様性を実感できる貴重なフィールドの一つです。

夏山では熱中症や生き物への配慮を心がけていきましょう。

また、今回、改修工事中の蓬ヒュッテの様子も見に行きました。

 

屋根や被覆材の取り付けが行われている所でした。

改修工事は7月中に終了の予定で、8/1(土)から宿泊可能になるそうです。

谷川岳の馬蹄形縦走をご計画の方、ぜひお越しください。