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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

東館山と奥志賀渓谷

2015年07月17日
志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原(長野県山ノ内町)です。

7月7日は東館山、奥志賀渓谷を歩きました。

■東館山(ひがしたてやま)

<今年はコバイケイソウが比較的多く開花しています。コバイケイソウは数年に一度、開花の当たり年があります。>

<ぶえもん池にはミツガシワが群生しています。>

<東館山から30分ほどの岩菅山登山口からの景色です。曇り空でしたが、北アルプス(≒中部山岳国立公園)の稜線が見えました。白馬乗鞍岳から針ノ木岳のあたりまで望むことができ、鹿島槍ヶ岳付近の奥には剱岳と立山も見えます。天気と視界の良い時にもう一度見たい景色です。>
<手前右の山は飯縄山(いいづなやま)です。こちらは妙高戸隠連山国立公園の山です。>

東館山へのアクセスは、徒歩のほかに次の2通りがあります。一つは発哺(ほっぽ)からのゴンドラリフトを利用する方法、もう一つは高天ヶ原(たかまがはら)からのサマーリフトを利用する方法です。上の二つの交通機関を利用すると、標高約2,000mの東館山山頂近くまで到達することができます。

■奥志賀渓谷(おくしがけいこく)

奥志賀渓谷へは、志賀高原中心部から雑魚川(ざこがわ)に沿うように付いている県道を、栄村(秋山郷)方面へ下っていくとあります。

遊歩道が整備されています。

<ブナやミズナラの大径木のある素晴らしい林が広がります。>

緑の葉が生い茂る時期もよいのですが、紅葉の時期も素敵です。また、渓谷という名のとおり、流れのある景色も見どころです。

<左:ブナ林の紅葉、右:渓谷にある滝の一つ。平成23年10月14日撮影。>

■その他

奥志賀渓谷から秋山郷方面へ、秋山林道(雑魚川林道)を進んでいくと、鬼沢付近で、道路脇の谷に突然、残雪が出てきます。標高約1,200m付近という低い標高にもかかわらずこのような景色が広がるのは驚きです。

今回は、登山者カウンター(登山者数を計測するセンサー)を、岩菅山登山口(寺小屋スキー場上端)、奥志賀渓谷、苗場山小赤沢登山口の3箇所に設置する途中で見られた景色を紹介しました。