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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

米子大瀑布(よなこ だいばくふ)

2015年06月02日
志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原から上信越高原国立公園の見どころを紹介します。

米子大瀑布は長野県須坂市にあり、日本の滝百選に選ばれています。また、須坂市の指定文化財(種別は名勝)です。

<米子大瀑布は不動滝(右:落差85m)と権現滝(左:落差75m)の2本の滝の総称です。>


<それぞれの滝の近景。左が不動滝、右が権現滝。不動滝は流れ落ちる水が風により霧状になびいていました。>



米子大瀑布は、四阿火山のカルデラの断崖を流れ落ちています。下図の黒実線で書いている、根子岳(ねこだけ)、四阿山(あずまやさん)、浦倉山、奇妙山の稜線が外輪山です。また、赤い実線は周遊道です。

<余談ですが、四阿山から浦倉山にかけての稜線は中央分水嶺です。分水嶺とは雨水が異なる方向に流れる境界のことで、中央分水嶺は日本海側と太平洋側に流れる境界です。米子大瀑布の水は日本海側に流れます。>



さて、米子大瀑布を見るには、駐車場から2つの滝までの往復だと約1時間、2つの滝と鉱山跡地を周遊すると約1時間30分から2時間かかります。

駐車場の標高が約1,300m、不動滝直下が約1,450mなので、駐車場から不動滝まで標高差が約150mあります。普段山歩きをされていない方には急と感じるかもしれない区間もあります。このため、お出かけの際にはトレッキングのできる靴・服装をご用意ください。また、不安定な状態の石、スリップ等に充分ご注意ください。



滝以外の見どころは「米子不動尊奥之院(よなこふどうそんおくのいん)」、「米子鉱山跡地」があります。

<「米子不動尊奥之院」は2つの滝の間の林の中にあります。「米子鉱山跡地」は左に見える平らな部分です。また、右側の不動滝の奥の稜線の一番高いあたりが根子岳山頂付近です。>



なお、米子大瀑布へのアクセスマップなどは、須坂市の米子大瀑布を紹介するウエブページhttp://www.city.suzaka.nagano.jp/enjoy/kankou/yonako/をご覧ください。