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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

*白山での1年を振り返って*

2015年04月03日
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 白山自然保護官事務所に来てから1年がたちました。書ききれないくらいの様々な出来事がありましたが、印象に残っていることを1つご紹介します。                                                                                                 

                                                                     

 だいぶ前のことになりますが、2月14日、石川県白峰地区にある緑の村周辺にて観察会を行いました。白山市生涯学習課企画の感性のびのび!ジオ・サタデーという土曜授業の枠組みの中で、白山市ジオパーク推進室と協力し、冬の森散策や雪遊びをするという内容でした。実は私にとってはこれが初めての自然観察会!何からしていけば良いのかわからず、かなり頭を悩ませました。白山市の職員さんやPV、松木Rに助けてもらい、あれも出来てない、これも終わってない!とぎりぎりまで奮闘しながらなんとか開催にこぎつけたのです・・・。                                   

                                                                  

 当日は白山市の小学4年生から6年生までの児童19人が集まり、心配していた天候も何とか落ち着き、観察会が始まりました。散策路へ移動し、スノーシューを履いて森へ出かけ、動物の足跡や冬にしか見られない木の芽や実を観察します。

【立派な雪壁!スノーシューを履くのに苦戦していました。】

【これはトチの実でベタベタするげん。触ってみて~】

【雪の層を観察するといろいろなことがわかります】

 スノーシューがすぐに脱げてしまい、歩き疲れた様子でしたが、冬芽の観察に足跡探し、時には雪の上ではしゃいだり、冬の森は楽しかったようです。                            

                                                                     

 そして、午後からは雪遊びをしました。とにかく子どもたちは元気で、思い思いに遊びます。なぜか雪合戦の標的にされ、ちょっと本気をだしてしまいました。

【ビーコンを使って宝探し。掘り当てるのに苦労しましたが、美味しいお菓子が見つかりました。】

【雪の中で飲むホットドリンクは格別のおいしさ】                                                       

                                                                    

 観察会をして、一番嬉しかったのは、子どもたちの楽しかったという声でした。同じ白山市でも平野部に住む子たちは、自然とふれあう機会があまり無いようで、とにかく何にでも興味をもつ姿は見ていて微笑ましかったです。今回の豪雪地帯、国立公園内での観察会はきっと驚きと感動にあふれていたのでしょう。少し足をのばせばこんな大自然が広がっているのにもったいない!もっともっと自然に興味をもってもらえるよう活動ができればと思います。                                

                                                                   

 今年度も白山にいますので、よろしくお願いします♪