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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第4回JPR報告

2014年12月26日
万座 アクティブレンジャー 小林映絵

最後となった第4回のJPRは、御代田町(みよたまち)にある浅間縄文ミュージアム主任学芸員の堤隆先生を講師に迎え、浅間山火山の歴史と特徴について学びました。また、最終回と言うことでまとめの作業を行いました。

まずは、縄文ミュージアム周辺で確認できる浅間山の火山活動の歴史について現地調査開始っ。

現地調査1箇所目は佐久市にある赤岩神社。

約23,000年前、浅間山(黒斑山)の山体崩壊によって"塚原土石なだれ"が発生し、その時に流れてきた大きな赤い岩とその岩の上に立てられている神社を確認しました。

黒斑山からこの神社まで計測してみたところ、直線距離で約15km。ずいぶんと遠くからここまで流れてきたんだね!!

続いて"田切地形"と呼ばれる軽石の地層についての現地調査です。

約13,000~10,000年前仏岩から流れてきた軽石流の蓄積物が河川によって削り取られた事により形成されたガケとその周辺地形のことを"田切地形"と呼びます。御代田町、小諸市、佐久市に広がる特有の地形となっており、軽石の断層であるため、白い断層を確認することが出来ます。


現地を確認した後、午後の作業開始です。

第1~4回目JPR活動の振り返りとして、各回の新聞を班に分かれて作成しました。

過去の活動をまとめる班は、みんなでどんなことをしたか「こんな事があったよね」「あれ?それってこの回だっけ?」・・・話し合って思い出しながら。

活動したての第4回をまとめる班も書きたいことがいっぱいあって四苦八苦。

徐々に、あっちこっちから「あーもう時間がないよー!!」って。大丈夫かなー??

あれ。みんなシッカリまとめが出来てるよ!すごーい!!心配なんてほとんど不要でした。

そして発表。役割分担もちゃんと出来ていて、恥ずかしがりながらもきちんと発表できてたね☆

まとめで作成した「浅間地域子どもパークレンジャー新聞」については今後、様々な施設で巡回展を開催する予定です。

会場などが決定次第、このアクティブ・レンジャー日記でご連絡させて頂きます。

どの班もかなりの力作となっていますので、お楽しみに~♪

9月から12月まで計4回という活動になりましたが、一生懸命参加してくれてありがとう!国立公園や自然保護官(レンジャー)のこと、火山や浅間山について知識を深めてもらえた様子が見られました。

自分たちの住むところには、浅間山の火山活動によって作られた自然があること、火山活動の歴史が深く関わっていること、そしてその地域に生活していることの素晴らしさを感じ取ってもらえたなら嬉しいです。


またみんなに会えることを願います☆彡

活動、お疲れ様でしたっ!!