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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第1回JPR開催報告

2014年10月02日
万座
“火山”をテーマに4回の開催を予定しており、先日、第1回目を開催しました!
青空に7恵まれた気持ちの良い天候の中、18人の子どもパークレンジャー(JPR)が誕生しました。

今回は、浅間山について詳しい東京大学名誉教授の荒牧重雄先生から、浅間山火山とその歴史についてお話を頂きました。
まずは、天明3年(1783年)の噴火でできた“鬼押出し”での調査です。約50mもの厚さで流れた溶岩が作り出した迫力あるその光景に、みんな目を奪われていました。

一見真っ黒な溶岩。よーく見るとキラキラと輝くものが☆
溶岩に含まれる斜長石(しゃちょうせき)と輝石(きせき)を確認することができました。

さて、次は“鎌原観音堂”と“嬬恋郷土資料館”に移動。
天明3年の噴火による火砕流で飲み込まれた鎌原村(現嬬恋村)の現地調査を行い、その被害について学びました。

その後、今回の活動を通じて感じたことや発見したことを班ごとにまとめて発表。

浅間山のパワーで出来た自然景観の迫力に感動したことや、噴火による被害の大きさについての驚きがあったようです。また、今回の活動について家族や友達に伝えたいといった意見もありました。

今回、講師を務めてくださった荒牧先生からのメッセージに「火山は生きているもの。我々人間に対し驚異もあるが、美しい景観や温泉など多くの恩恵もある。特に浅間山周辺に暮らす皆さんは、その恩恵を受け生活していると言える。共存している。浅間山火山の歴史について学び・知ることは防災の一つと言え、今後も共存していく上でとても大切なこと。」といったお話がありました。知ることにより、防災と安全につながるということを感じました。

次回は10/19(日)。浅間山の外輪山である黒斑山に登り、実際に浅間山を眺めながら浅間山の成り立ちについて解説を聞きます。JPRのみんな、また次回元気に会おうね!!


※この度、御岳山の噴火により、多くの方が被害に遭われております。そういった中で、今回の“火山”をテーマとしたJPR活動報告の掲載を行うことに迷いがありました。
しかし、今回のJPR活動報告を通じ、参加してくれた小学生の皆さんはもちろん、このAR日記を読んでくださる皆さんが、火山防災について考えていくきっかけとなればと掲載を決めました。どうぞ、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
御岳山での救助・捜索の進展と、災害に遭われました皆さんの一日でも早い回復をお祈り申し上げます。