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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

干潟の人気者「カニ」と立役者「シジミ」

2014年07月11日
名古屋
台風が過ぎ去ったばかりで風は少し強いですが、
今日の藤前干潟は青い空が広がりました。
稲永公園ではセミの鳴き声も響いていて、夏を感じます。

【今日の藤前干潟】

藤前干潟に注ぐ庄内川、新川、日光川の河口に広がるヨシ原も
青々としてきました。

【ヨシが伸びています】

そんな干潟やヨシ原では、
現在、干潟の人気者であるカニをたくさん見ることができます。

【チゴガニ】 オスは白いハサミを熱心に振ります

【クシテガニ(オオユビアカベンケイガニ)】赤いハサミが特徴です

【クロベンケイガニ】 ヨシ原にすんでいます

じっくり観察するとハサミの色や形、目の長さや甲羅の形など、
カニの種類ごとに違うのがおもしろいところだと思います。

さて、明日より藤前活動センターでは企画展が始まります。
今回の展示のテーマは、カニ・・・ではなく、
二枚貝である「シジミ」です。


シジミは、カニのような見た目のおもしろさには
欠けるかもしれません。
しかしながら、干潟にはなくてはならない存在です。
そんな、藤前干潟の立役者であるシジミについて
もっともっと知ってほしいと思っています。
夏休みの自由研究のヒントにもなるかもしれません。
ぜひ、見にきてくださいね。

<シジミ展>
期間:2014年7月12日(土)~9月30日(火)
場所:藤前活動センター
開館時間:9:00~16:30
休館日:毎週月曜日、第3水曜日
問い合わせ先:Tel 052-309-7260

最後に・・・、夏休みが近くなりました。
「干潟に行って生きものを見たい!」と思う方もいるかもしれませんが
干潟に入るときには以下に気をつけるようお願いします。
○干潮時間を調べて、出掛けましょう。
○干潟にははまりやすいところがあるので、
 干潟の状況を知っている人と一緒に入るようにしましょう。
 (観察会への参加をお勧めします。)
○カニなどの生きものを大事にしましょう。