アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
★干潟で生きもの調査
2014年07月07日
名古屋
名古屋自然保護官事務所では、6月29日に
藤前干潟ふれあい事業の調査プログラム
「藤前干潟生きもの調査隊」の第一弾
「生きもの発掘調査隊」を実施しました。
これまで、名古屋市、愛知県、環境省、NPO等から
構成される実行委員会で、藤前干潟を楽しく知って
学んでもらう「藤前干潟ふれあいデー」を年に1回(秋季)
実施していましたが、今年度から年間を通して藤前干潟の
様々なイベントを実施する「ふれあい事業」へと変わりました。
今回の調査プログラムの内容は、「干潟の泥の中にどんな
生きものがどれだけいるのか調査してみよう」というもので、
参加者の皆さんに簡単な干潟の調査を体験してもらいました。
当プログラムは定員を超える多数の申込みがあり、
全て家族での参加でした。
【講義の様子】
まずはじめに、鳥獣保護区管理員による干潟のお話と
生きものの紹介があり、皆さんは興味深そうに聞いていました。
【快晴 気温31℃】
講義後、いよいよ干潟に向けて出発。
この日は絶好の観察会日和となりました。
調査地点に向かう道中で堤防の上からカニの行動を観察しました。
【カニを探せ!】
【見つかったカニの仲間】
名古屋自然保護官事務所が毎月調査を実施している
場所と同じ稲永スポーツセンター前のヨシ原で調査を行いました。
【調査地点に向かう参加者】
A~Gの7班に分かれて各調査地点の泥の中の
生きものを調べました。採取した泥をふるい落とすと
小石や木の破片等がふるいの上に残りました。
それらを容器に出してよく観察すると、小さなゴカイや
親指サイズのヤマトシジミ等が見つかりました。
【調査の流れ】
【どんな生きものが捕れたかな】
皆さんは、泥の中をよく観察すると小さい生きものが
たくさん住んでいることに驚いている様子でした。その後、
生きもの図鑑を頼りに種類を特定して数を数えてチェックリストと
パネルに記入しました。
最後に、各地点で見つかった生きものや気付いたことを
班ごとに発表してもらいました。
【干潟の生きもの図鑑】
【発表会の様子】
【調査結果(個体数)】
今回の調査から以下のことが分かりました
①A地点ではカワザンショウガイが全出現個体数の約90%を占めた。
②D地点では種数が最も多く、7種が確認された。
③ゴカイの仲間は全ての地点で見つかった。
④チゴガニはD地点でのみ確認された。
名古屋自然保護官事務所が実施したこれまでの
調査結果と比較すると、今回確認された種と個体数の結果は、
ちょうどこの時期(6~7月)のデータと概ね一致していました。
参加者全員が初めての干潟調査でしたが、
皆さん泥の中の小さな生きものを集中して
探している様子でした。また、名古屋自然保護官事務所が
毎月同様の調査を実施していることを参加者らに伝えると
「こんな細かい作業よくできますね」「地味な調査ですね」
「自分たちにはできないかも」と話していました。
今回の体験で、少しでも干潟調査の重要性や楽しさなどを
知ってもらえたかと思います。
今回と同様の干潟調査は秋にも実施予定ですので、
季節によって見つかる生きものの種類と数がどのように
変化するのか楽しみです。
秋の開催予定はこちらをご覧下さい。
藤前干潟ふれあい事業の調査プログラム
「藤前干潟生きもの調査隊」の第一弾
「生きもの発掘調査隊」を実施しました。
これまで、名古屋市、愛知県、環境省、NPO等から
構成される実行委員会で、藤前干潟を楽しく知って
学んでもらう「藤前干潟ふれあいデー」を年に1回(秋季)
実施していましたが、今年度から年間を通して藤前干潟の
様々なイベントを実施する「ふれあい事業」へと変わりました。
今回の調査プログラムの内容は、「干潟の泥の中にどんな
生きものがどれだけいるのか調査してみよう」というもので、
参加者の皆さんに簡単な干潟の調査を体験してもらいました。
当プログラムは定員を超える多数の申込みがあり、
全て家族での参加でした。
【講義の様子】
まずはじめに、鳥獣保護区管理員による干潟のお話と
生きものの紹介があり、皆さんは興味深そうに聞いていました。
【快晴 気温31℃】
講義後、いよいよ干潟に向けて出発。
この日は絶好の観察会日和となりました。
調査地点に向かう道中で堤防の上からカニの行動を観察しました。
【カニを探せ!】
【見つかったカニの仲間】
名古屋自然保護官事務所が毎月調査を実施している
場所と同じ稲永スポーツセンター前のヨシ原で調査を行いました。
【調査地点に向かう参加者】
A~Gの7班に分かれて各調査地点の泥の中の
生きものを調べました。採取した泥をふるい落とすと
小石や木の破片等がふるいの上に残りました。
それらを容器に出してよく観察すると、小さなゴカイや
親指サイズのヤマトシジミ等が見つかりました。
【調査の流れ】
【どんな生きものが捕れたかな】
皆さんは、泥の中をよく観察すると小さい生きものが
たくさん住んでいることに驚いている様子でした。その後、
生きもの図鑑を頼りに種類を特定して数を数えてチェックリストと
パネルに記入しました。
最後に、各地点で見つかった生きものや気付いたことを
班ごとに発表してもらいました。
【干潟の生きもの図鑑】
【発表会の様子】
【調査結果(個体数)】
今回の調査から以下のことが分かりました
①A地点ではカワザンショウガイが全出現個体数の約90%を占めた。
②D地点では種数が最も多く、7種が確認された。
③ゴカイの仲間は全ての地点で見つかった。
④チゴガニはD地点でのみ確認された。
名古屋自然保護官事務所が実施したこれまでの
調査結果と比較すると、今回確認された種と個体数の結果は、
ちょうどこの時期(6~7月)のデータと概ね一致していました。
参加者全員が初めての干潟調査でしたが、
皆さん泥の中の小さな生きものを集中して
探している様子でした。また、名古屋自然保護官事務所が
毎月同様の調査を実施していることを参加者らに伝えると
「こんな細かい作業よくできますね」「地味な調査ですね」
「自分たちにはできないかも」と話していました。
今回の体験で、少しでも干潟調査の重要性や楽しさなどを
知ってもらえたかと思います。
今回と同様の干潟調査は秋にも実施予定ですので、
季節によって見つかる生きものの種類と数がどのように
変化するのか楽しみです。
秋の開催予定はこちらをご覧下さい。