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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

出前授業@志島小学校

2014年06月11日
志摩
少し前の話になってしまいますが、
5月2日に志摩市立志島小学校で環境省出前授業を行いました。

今回は1年生~5年生の34名が対象です。
学校から少し歩いたところにある市後浜海岸で、
春の遠足の一部として実施しました。


はじめに、「国立公園とは?」から始まり、
私たち「レンジャー」について、少しだけお話しをさせてもらいました。
広い伊勢志摩国立公園に、自然を守るレンジャーが実は2人しかいない、
と伝えると、みんな「2人だけなの?」
「そんなすごい人が来てくれたの!」と驚いてくれます。


2人のレンジャーだけでは自然を守ることが十分に出来ないので、
志島小学校のみんなには「志島小レンジャー」を目指して
私たちの仲間になってもらいます。
今日のミッションは、
1.砂浜の自然調査
2.磯の生きもの調査
3.調査報告会(ふりかえり)
です。


砂浜の自然調査ではビンゴカード形式で記入しながら
砂浜にあるいろいろな自然を探しました。
上の写真は「食べられる草」を観察しているところで、
オカヒジキという植物を見つけました。


次に磯の生きもの観察です。
ここではチェックシートを使って、
班ごとに見つけた生き物の名前しらべや種数のチェックをしました。


最後にアラレタマキビという巻き貝を集めてミニ実験です。
実はこの貝は「水が嫌い」で、
ケースに水を入れて置いておくと、一斉に水から逃げ出します。
生き物の種類によって好きな環境が違い、
小さな貝でも環境を見分けていることを知ってもらいました。


がんばって調査をしてくれたみんなには、
雨宮自然保護官(しゅんレンジャー)から
「志島小レンジャー任命証」をお渡ししました。

今回の調査では、砂浜で20種類以上の自然を観察し、
磯では14種類の生き物を見つけました。
この体験を、忘れてしまわないように記録に残し、
家に帰ってからも家族や知り合いに体験を伝えて、
自然を守るレンジャーの仲間になってもらえるよう、
約束をしてもらいました。