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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
谷川岳・平標山 その2
2014年06月03日
志賀高原
こんにちは、志賀高原からです。
前回の続きで、群馬県と新潟県にまたがる「谷川岳(たにがわだけ)・平標山(たいらっぴょうやま)」です。
今回は谷川岳から平標山への縦走です。このコースの特徴は、稜線を長い距離歩くこと及びピークがいくつかあるため累積の標高差が上り下りとも大きいことが特徴です。このため、(このコースに限ったことではないですが、)体力、水・行動食などの装備、天気の変化に対応できるものなど備えておくべきものがあります。
さて、歩道の状況です。
・特に問題となる箇所はありませんでした。
・歩道(登山道)に雪はほとんどありませんでした。山小屋の方のお話では、今年は根雪になる量が少なかったので、融けるのも早かったとのこと。
コースの大半は、下の写真のようにササ草地ですが、所々に岩場やザレて滑りやすい箇所があります。
歩道脇のササは山小屋の方により刈り払いが行われていて歩きやすくなっています。
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<かまぼこ型の建物は大障子避難小屋です。このコースにはこれを含め4つの避難小屋があります。遭難がこれ以上起きないようにという思いにより設置されたものです。また、ルートの所々に、肩の小屋からの距離を示した目印があります。これも同じ思いで設置されたものです。>
このコースの稜線は、日本海側と太平洋側を分ける中央分水嶺にあたります。上の写真は東側を見て撮影しているため、稜線の左側の水は日本海に、右側の水は太平洋に流れていきます。
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<ニッコウキスゲの若い株がたくさんあります。開花している時に歩きたいと思いました。>
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<右奥のピークが、このコースで標高の一番高い「仙ノ倉山(せんのくらやま、2,026.2m)」。ここ万太郎山からいったん約400m下った後に、約450m上ります。この下りと上りは、かなり体にこたえました。でも、一歩、次の一歩と足を出して進みました。>
天気が良いなかでの山行でした。
このため、比較的珍しい現象を見ることもできました。
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<環水平アーク(水平環)。上空の氷の粒で太陽光が屈折してこのように見えます。>
この現象が南魚沼市の南部で確認されたという記事が、新聞社のニュースサイトに掲載されていました。なので、同じものが麓からも見えていたのだと思います。
最後に、確認できた花の一部。
上左:ミツバノバイカオウレン、上右:ハクサンコザクラ
下左:ナエバキスミレ、下右:エンレイソウ
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この他、標高2,000mに満たないにも関わらず、ハイマツが生育していたことに驚きました。
その3に続きます。
前回の続きで、群馬県と新潟県にまたがる「谷川岳(たにがわだけ)・平標山(たいらっぴょうやま)」です。
今回は谷川岳から平標山への縦走です。このコースの特徴は、稜線を長い距離歩くこと及びピークがいくつかあるため累積の標高差が上り下りとも大きいことが特徴です。このため、(このコースに限ったことではないですが、)体力、水・行動食などの装備、天気の変化に対応できるものなど備えておくべきものがあります。
さて、歩道の状況です。
・特に問題となる箇所はありませんでした。
・歩道(登山道)に雪はほとんどありませんでした。山小屋の方のお話では、今年は根雪になる量が少なかったので、融けるのも早かったとのこと。
コースの大半は、下の写真のようにササ草地ですが、所々に岩場やザレて滑りやすい箇所があります。
歩道脇のササは山小屋の方により刈り払いが行われていて歩きやすくなっています。
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<かまぼこ型の建物は大障子避難小屋です。このコースにはこれを含め4つの避難小屋があります。遭難がこれ以上起きないようにという思いにより設置されたものです。また、ルートの所々に、肩の小屋からの距離を示した目印があります。これも同じ思いで設置されたものです。>
このコースの稜線は、日本海側と太平洋側を分ける中央分水嶺にあたります。上の写真は東側を見て撮影しているため、稜線の左側の水は日本海に、右側の水は太平洋に流れていきます。
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<ニッコウキスゲの若い株がたくさんあります。開花している時に歩きたいと思いました。>
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<右奥のピークが、このコースで標高の一番高い「仙ノ倉山(せんのくらやま、2,026.2m)」。ここ万太郎山からいったん約400m下った後に、約450m上ります。この下りと上りは、かなり体にこたえました。でも、一歩、次の一歩と足を出して進みました。>
天気が良いなかでの山行でした。
このため、比較的珍しい現象を見ることもできました。
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<環水平アーク(水平環)。上空の氷の粒で太陽光が屈折してこのように見えます。>
この現象が南魚沼市の南部で確認されたという記事が、新聞社のニュースサイトに掲載されていました。なので、同じものが麓からも見えていたのだと思います。
最後に、確認できた花の一部。
上左:ミツバノバイカオウレン、上右:ハクサンコザクラ
下左:ナエバキスミレ、下右:エンレイソウ
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この他、標高2,000mに満たないにも関わらず、ハイマツが生育していたことに驚きました。
その3に続きます。